新型コロナウィルスの影響で、4年生の就職活動や3年生の夏期インターンシップは混迷を極めている。とくに、大学が遠隔配信授業のため学内で情報交換が十分に行えず、同学年の学生たちがどのような動きをしているか分からないことが一層不安を煽っている。

この状況を受けて、香川大学では就活生向けアンケートを実施したが、「実際にキャリア支援センターへ相談に行くのは敷居が高い」「匿名で参加できる就職相談を希望する」といった要望が散見された。香川大学キャリア支援センターではwebでのオンライン相談をすでに実施しているが、身分を明かして予約をすることに抵抗感を覚える学生が少なからずいる実態が顕在化された。しかし、大学としては香川大学生であるかどうか確認できないまま相談対応するわけにもいかない。

そこで学生の自治組織である経済学部ゼミナール連合協議会(通称:経ゼミ連)が主催者となり、オンラインで各種の質問を受け付ける相談会を7月8日緊急開催することとなった。香川大学生であることの確認のため、参加申込時点だけ学籍番号による確認を経ゼミ連が行い、相談会招待状とパスワードを発行する仕組みをとった。これにより、参加希望学生は匿名で参加する権利が得られ、大学としては学生の自治組織がセキュリティチェックの機能を果たしてくれることとなる。

経ゼミ連の提案を受けて、キャリア支援センターは多人数が長時間使えるweb会議場の設営及び、相談対応への協力、学内広報等を担当して共催することとなった。また、大手就職情報誌2社の協力を得て、幅広い情報提供が可能となる体制も同時に整えられた。

第1部(4年生向け)ではテーマが「就職活動」、第2部(3年生向け)では、テーマが「インターンシップ」という二部構成で開催されたが、参加人数は1部が16名、2部が35名と当初の想定を超える参加者があった。匿名のため正確な学年は分からないが、低学年参加者からと推定される質問が複数件あった。コロナによるキャリア形成への不安が低学年にまで及んでおり、何らかの支援が必要なことも今後の課題と言える。

実際の会場を予約してから集客を図る相談会・セミナー等と異なり、企画から僅か一週間でスピード開催が可能だったのもオンラインならではの強みであり、更なる応用企画を学生たちと一緒に検討している。

 

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