2019年秋の叙勲において、長年にわたる教育研究への功績と我が国の学術振興の発展に寄与された本学名誉教授が瑞宝中綬章を受章されました。
 謹んでお祝い申しあげます。
 
香川大学関係の受章者は以下の方です。
 
■瑞宝中綬章 受章者
 
 河西 浩一 名誉教授(元香川医科大学教授)
 
 竹中 生昌 名誉教授(元香川医科大学教授)
 
 根木 哲郎 名誉教授(元香川大学教授)
 
 山下 隆資 名誉教授(元香川大学教授)
 

【受章者略歴】

■河西浩一 氏
 河西浩一氏は、昭和8年2月13日香川県に生まれ,昭和32年3月岡山大学医学部を卒業し、四国鉄道病院で医学実地修練終了後、3年間米国ハワイ州ホノルル市クアキニ病院(インターン)及びレアヒ病院(レジデント)で臨床医学修練を行った。その後、国立岡山療養所技官、岡山大学医学部第二内科副手、助手、岡山大学医学部附属病院講師に就任し、新設の第三内科の初代医局長として第三内科の創設に関与した。昭和55年4月香川医科大学内科助教授、昭和58年4月香川医科大学医学部附属病院検査部教授に就任、平成7年4月香川医科大学医学部臨床検査医学教授(輸血部長併任)に就任し、臨床検査医学の教育・研究に努め平成10年3月定年にて香川医科大学を退職した。
 また、平成10年4月香川県嘱託として香川県立医療短期大学設立準備室に属し、平成11年4月香川県立医療短期大学教授・臨床検査学科長として,大学の運営、教育、研究に従事し、平成15年3月定年により退職した。
 同人の永年にわたる功績が認められ、平成10年4月香川医科大学名誉教授、平成15年4月には香川県立医療短期大学名誉教授の称号を授与され、今日に至っている。

■竹中生昌 氏
 竹中生昌氏は、昭和11年1月3日岡山県に生まれ、昭和35年3月広島大学医学部を卒業後、昭和36年3月岡山県津山中央病院において実地修練終了。昭和40年3月広島大学大学院修了後、国立大竹病院、国立松山病院、中国電力病院に勤務したのち、昭和45年12月鳥取大学医学部講師、助教授を経て、昭和58年4月1日香川医科大学医学部外科学講座泌尿器科学初代教授として就任。平成13年3月31日定年により退職した。
 初代泌尿器科学教授として、教育・研究に携わるとともに、泌尿器科科長として医学部附属病院の管理運営および泌尿器科診療にあたり、本学の発展に貢献した。特に附属病院開院にあたっての膨大なマニュアル作成等、その功績は顕著なものである。
 また、在任中は教育・研究体制の確立に取り組むとともに、泌尿器科診療のみならず、人工透析室部長、手術部長、材料部長など病院としての運営に当たった。また大学院博士課程の創設に携わるとともに、併設された看護学科の教育にも従事した。
 平成13年4月1日、永年の功績が認められ、香川医科大学名誉教授の称号を授与され今日に至っている。

■根木哲郎 氏
 根木哲郎氏は、昭和14年3月26日大阪府に生まれ、昭和37年3月大阪学芸大学体育科、昭和38年3月大阪学芸大学学芸専攻科(芸術体育専攻)を卒業した後、昭和38年4月に大阪大学教養部文部技官として採用され、昭和44年9月大阪大学講師教養部に昇任、昭和48年10月大阪大学助教授教養部に昇任し、昭和55年4月香川医科大学教授医学部(保健体育)に就任した。平成2年4月から香川医科大学大学院医学研究科(環境生態系博士課程)を担当、平成14年6月講座再編により形態・機能医学講座スポーツ生理学担当教授、さらに、大学再編に伴い平成15年10月から香川大学教授医学部となられ、平成16年3月に定年により退職された。
 香川医科大学創設期より保健体育の専門家として、医学部初学年における体育授業を担当し、健康増進・疾病予防における運動の基礎理論の教育と同時に医学生自身の体力向上についても指導を行った。また、医学部初学年は医師としての心身の基礎作りに最も重要な時期であるという観点から、保健体育に限らず香川医科大学における一般教養全体の構築に貢献された。
 平成16年4月、永年に渡る同人の功績に対して、香川大学名誉教授の称号を授与され、今日に至っている。

■山下隆資 氏
 山下隆資氏は、昭和16年4月20日に徳島県で生まれ、昭和45年一橋大学大学院経済学研究科修士課程を修了した後、昭和45年4月香川大学経済学部助手として香川大学に着任した。昭和46年6月には、経済学部講師、昭和48年8月には助教授に、昭和59年8月には教授に昇任している。爾来20年あまりにわたり香川大学教授の職位にあり、平成17年3月に定年退職した。その後、平成17年4月に学校法人吉備学園・岡山商科大学教授に就任し、平成26年3月に定年退職した。
 この間、香川大学経済学部においては35年にわたり社会政策および労働経済学の研究教育、岡山商科大学においては9年にわたり、社会政策及び社会保障論等を担当し、研究教育に多大の貢献があり、同人の永年に渡る功績に対して、平成17年4月に香川大学、平成26年4月に岡山商科大学から名誉教授の称号が授与され、今日に至っている。