香川大学教育学部では、文部科学省委託事業「小学校英語教科化に向けた専門性向上のための講習の開発・実施」として平成28年度から開設している免許法認定公開講座を、今年度も13講座(14単位)開設しました。これで3年間毎年、免許取得に必要な13講座(14単位)を開設したことになり、全国的に見ても大変意欲的な取組みであるとの評価を受けています。
 今年度も、香川県を中心に15府県より58名の小学校教諭が受講し、一昨年度からの受講生を含めて今年度は16名が中学校英語二種免許状取得に必要な単位を修得しました。過去3年間でみれば、20都府県の113名が、延べ893講座を受講し、本学で14単位すべてを修得した受講生は38名となりました。

 12月25日(火)には全講習修了者へ履修証明授与式を実施し、毛利猛教育学部長から参加した11名に履修証明書が授与されました。
 その後、本事業の委員である香川県教育委員会の荻田泰世主任指導主事、香川県教育委員会の清水由美指導主事、直島町教育委員会の濵中紀子氏をはじめ、講座を担当した講師を交えて、フォローアップ懇談会を実施しました。
 最初に、齋藤嘉則教授から小学校英語の最新情報として、先に開催した鈴木渉宮城教育大学准教授の講演会の内容も含めてご講演いただきました。
 続いて、グループごとに本事業への感想や意見、各学校での小学校英語への取組み状況等について意見交換が行われた後、各代表者がその内容を発表しました。受講生からは本格化する小学校英語教科化についての不安や戸惑いの声が聞かれる一方で、今回系統的に学んだことで英語に関する知識も広がり、子どもたちが英語を好きになるように力を尽くしていきたいという前向きな発言も多く聞かれました。

 香川大学教育学部では、今後もフォローアップの場を設ける等、小学校英語教科化に向けた専門性向上のために貢献します。