平成30年秋の叙勲において、長年にわたる教育研究への功績と我が国の学術振興の発展に寄与された本学名誉教授が瑞宝中綬章を受章されました。

謹んでお祝い申しあげます。

香川大学関係の受章者は以下の方です。

■瑞宝中綬章受章者
長尾 省吾 名誉教授(元香川大学長)
井原 健雄 名誉教授(元香川大学経済学部長)
木原 溥幸 名誉教授(元香川大学教育学部教授)
笠井 敏男 名誉教授(元香川大学経済学部教授)

【受章者略歴】

■長尾省吾 名誉教授
長尾省吾氏は、昭和17年4月21日、香川県に生まれ、岡山大学医学部を卒業後、長きに渡り岡山大学及び香川大学において脳神経外科領域の教育・研究・診療・人材育成に尽力するとともに、平成3年7月1日から平成18年7月31日まで香川大学(旧香川医科大学の期間を含む。)医学部附属病院脳神経外科長、平成7年4月1日から平成11年3月31日まで旧香川医科大学医学部附属病院材料部長、平成11年4月1日から平成13年3月31日まで旧香川医科大学医学部附属病院手術部長、平成15年10月1日から平成20年3月31日までは香川大学医学部附属病院長を併任された。平成20年3月に定年退職された後は、香川県厚生農業協同組合連合会代表理事理事長を経て、平成23年10月1日から国立大学法人香川大学長に就任し、2期6年を務めた後、平成29年9月30日任期満了により退職された。脳神経外科学の研究・教育・診療に多大な貢献があり、平成20年4月、永年に渡る同人の功績に対して、香川大学から名誉教授の称号を授与され、今日に至っている。


■井原健雄 名誉教授
井原健雄氏は、昭和15年2月4日に台湾で生まれ、昭和38年3月香川大学経済学部を卒業、昭和40年3月京都大学大学院経済学研究科修士課程を修了し、同年4月香川大学経済学部助手として香川大学に着任された。翌年6月には、経済学部講師となり、同年10月から教壇に立ち、昭和43年7月に助教授、昭和55年4月には教授に昇任されて以来、22年余にわたり香川大学教授の職位にあり、平成15年3月に定年退官された。大学の管理運営面においても、平成6~7年度には経済学部長・経済学研究科長を務められ、平成7年の地域社会システム学科創設に尽力された。その後、平成15年4月に北九州市立大学教授に就任し、平成22年3月をもって定年退職された。地域経済学および経済政策の研究教育に多大な貢献があり、平成15年4月に香川大学、平成22年4月に北九州市立大学から名誉教授の称号を授与され、今日に至っている。

■木原溥幸 名誉教授
木原溥幸氏は、昭和14年4月28日、福岡県に生まれ、昭和37年3月、九州大学文学部を卒業し、昭和40年3月、九州大学大学院文学研究科修士課程を修了、昭和42年3月、九州大学大学院文学研究科博士課程を中途退学された。昭和42年4月、九州大学助手(文学部)に採用後、昭和43年4月、香川大学助手(教育学部)に転任し、同講師、同助教授を経て、昭和55年香川大学教授、平成8年4月香川大学大学院教育学研究科(社会科教育)担当となり、平成15年3月、香川大学を定年にて退職するまで日本史学の教育・研究に努められた。この間、平成2年4月、香川大学一般教育部主事、平成3年5月、香川大学評議委員に就任された。平成15年4月から平成22年3月まで徳島文理大学文学部教授(香川校)として日本史学の教育・研究に従事された。平成15年4月、永年に渡る同人の功績に対して、香川大学から名誉教授の称号を授与され、今日に至っている。

■笠井敏男 名誉教授
笠井敏男氏は、昭和14年1月20日に徳島県で生まれ、昭和43年3月に神戸大学大学院経営学研究科修士課程を修了し、同年4月香川大学経済学部助手として香川大学に着任された。翌44年6月には、経済学部講師になり、同年10月から教壇に立ち、昭和49年8月には同助教授に、昭和57年8月には同教授に昇任されている。以来19年余にわたり香川大学教授の職位にあり、平成14年3月に定年退官された。その後、平成14年4月に学校法人高松学園高松大学経営学部教授に就任、平成27年3月まで勤められ、平成28年6月には学校法人高松学園監事に就任された。香川大学においては34年間に渡り、会計学および財務諸表論の研究教育に多大な貢献があり、平成14年4月に香川大学名誉教授の称号を授与され、今日に至っている。