四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構・金田義行特任教授(副機構長、地域強靭化研究センター長)が、平成30年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました。金田特任教授は、9月18日、総理大臣官邸で行われた表彰式に出席し、表彰状等を授与されました。
  防災功労者内閣総理大臣表彰は、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体又は個人を対象として表彰されるものです。本年は、9個人、30団体が表彰を受けました。
 金田義行特任教授は、防災減災に関する研究開発活動並びに普及啓発活動などにおいて、国内外で多くの実績を有しています。
 研究開発活動においては、文部科学省の南海トラフ巨大地震研究プロジェクトや地震津波シミュレーション研究の研究代表者として研究を指揮し、南海トラフ巨大地震の解明と被害軽減に関わる研究成果の普及広報を行っています。また、文部科学省のプロジェクトとして、国立研究開発法人海洋研究開発機構及び国立研究開発法人防災科学技術研究所と共同で、南海トラフ巨大地震・津波の早期検知や地震発生過程をモニタリングするための地震津波・観測監視システム(DONET)を開発。さらに DONET 情報と津波シミュレーションを統合したリアルタイム津波浸水予測システムも開発し、地震津波の早期検知や巨大地震発生帯のモニタリングによる防災体制の推進に多大な貢献をしました。
 普及啓発活動においても、南海トラフ巨大地震・津波の被害想定地域での様々な講演、サイエンスカフェ・塾や新聞コラムの連載等の活動を通じて、地域コミュニティーの防災減災のリテラシー向上並びに人材育成に貢献しました。
 さらに、トルコにおける地震津波被害軽減・防災教育を目的とした SATREPS プロジェクトの研究指揮をはじめ、台湾における地震津波モニタリングに関する研究やラテンアメリカ及びカリブ海沿岸国の被害軽減コンソーシアムのアドバイザーを務めるなど、海外での防災減災研究活動においても貢献しています。