香川大学と芝浦工業大学の教育連携プログラムが、内閣府が今年度から始めた「地方と東京圏の大学生対流促進事業」に採択されたことを受け、両大学は7月23日に連携協力協定を締結しました。今回はプロジェクトの第1弾として、香川大学生9名、芝浦工業大学生28名が9月3日(月)から9月7日(金)まで4泊5日の日程で、小豆島の課題発見・解決をテーマにしたフィールドワークに取り組みました。
 本プログラムでは、観光名所を視察したり、土庄町、小豆島町や香川県地域活力推進課の各職員から就職支援施策や島の産業、歴史などを学んだりしたほか、「中山千枚田」の棚田での稲刈りや地引き網体験も行いました。
 最終日には、これまでの活動を踏まえたプレゼンテーションが小豆島ふるさと村にて行われ、「小豆島をデザインする」として、両大学の学生が交ざった8グループがそれぞれ地域活性化や観光の振興などにつながる事業を提案しました。最優秀賞には、島に多い坂を利用し、アニメ『魔女の宅急便』のワンシーンを再現するイベントが選ばれました。
 参加した学生からは、グループ単位での活動を通して短期間でアイデアを形にする能力を高める機会となったという意見が多く見られ、他にも「首都圏以外の生活を体験し、物事を考える視野が地方創生という観点からもアプローチできるようになった」、「美しい山や海に囲まれる暮らしが活かしきれていない、伝わっていないのがもどかしかった」という意見がありました。
 今後は、両大学において半期程度の長期プログラムの実施を予定しており、香川大学では地域を題材とした授業科目やフィールドワーク型科目を展開することとしています。