1月16日(火)、瀬戸内圏研究センターは、本センターが推進する「海、歴史・文化・観光、遠隔医療」の各分野に関連する研究者3名を招いて「香川大学瀬戸内圏研究センター学術講演会」を開催し、一般参加を含めて約40名の参加がありました。

 島崎義弘氏(愛媛県社会福祉士会 監事)による「過疎地における地域福祉活動について」では、愛媛県今治市での大学と地域との共同事業についての事例等についてご講演いただきました。また、地域活動に学生が参加することの効果、集会等の男性参加者に対しては、それぞれ役割を持たせることが重要である等、今後、高齢化社会が進み過疎地が増えていく中で、安心して暮らすことのできるまちづくりのポイントについて説明いただきました。

 小野正人氏(株式会社かもめや 代表取締役)による「遠隔医療におけるドローンの活用」では、ドローンを使ったへき地医療対策についての最新のプロジェクトについてご講演いただきました。海外においてドローンが活用されている事例として、無人走行車、薬品等を運ぶ産業用ドローン等の紹介がありました。また、県内で行われた実験の様子も動画で紹介があり、法規制や安全対策など今後の課題も交え説明いただきました。

 最後に、戸田龍樹氏(創価大学 大学院工学研究科長 教授)による「長崎県五島列島における藻場修復事業ー海藻の成長と栄養塩ー」では、日本で問題になっている磯焼けの五島列島での対策事業等についてご講演いただきました。これまで取り組んできた事業について、年度ごとの比較をデータを用いてグラフ化するなど、視覚的に分かり易く説明いただきました。

 他県の良き先行事例等を取り入れようと各講演後に活発な質疑応答、意見交換が行われ、有意義な学術講演会となりました。