令和7年7月8日(火)、香川大学イノベーションデザイン研究所にて、瀬戸内国際芸術祭2025・秋会期に出展する香川大学の作品「瀬戸内の伝統生活文化・芸術発信プロジェクトⅡ」―《瀬戸内仕事歌&~瀬戸内源平合戦絵巻~オペラ『扇の的』ダイジェスト版》の制作発表およびキャスト発表記者会見を開催しました。

   香川大学では、前回に続き、瀬戸内の暮らしと文化を未来へ継承することを目的としたプロジェクトを瀬戸内国際芸術祭秋会期で展開。地域の人々とともに、伝統の息吹を現代に響かせる活動に取り組みます。

   当日はマスコミ8社が出席し、上田学長から「学生・教職員が地域の方々と協力しながら瀬戸内国際芸術祭に参加することで、“海の復権”に貢献している。この作品を通じて、大学の知と人材を地域社会に還元していきたい。」と挨拶がありました。

   続いて、芸術監督・演出を務める若井特命教授より、プロジェクトの概要、キャスト、スケジュール等について発表。出演者からは、公演への想いと意気込みが語られました。若井教授は「会場となる四国村は、古い建物が集まる村で、空気や自然を感じながら鑑賞してほしい。当時の面影を想像しながら、作品を味わっていただきたい。」と語り、本作品が地域の風土に根ざした芸術表現であることを強調しました。会場に集まった記者からは、演目の選定理由、作品の意義、今後の展望など、熱心な質問が相次ぎ、関心の高さがうかがえました。

   作品の上演は令和7年10月19日(日)16:30開演、四国村ミウゼアム内「小豆島農村歌舞伎舞台」にて行われます。瀬戸内の人々の暮らしから生まれ、今や消えつつある仕事歌と、源平合戦という壮大な歴史を、「生きること」をテーマに現代へと響かせる舞台に、注目が集まっています。

【香川大学特設サイト】
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