2021年7月3日(土)に、大学改革シンポジウム2021「教職協働による大学改革 -香川大学、改革するってよ-」を開催しました。大学の役割や存在意義がこれまでより幅広く議論されている中で、大学改革の機運が高まっている今、大学運営の鍵となる「教職協働」というキーワードを掲げ、その第一人者である芝浦工業大学の村上雅人前学長らをお迎えして、大学のあるべき姿について考えました。

 第一部では、『教職学協働が大学の明るい未来をつくる』という題目で、村上氏からご講演いただくとともに、村上氏と筧学長による対談をおこないました。大学が更なる成長をしていくためにも大学改革は必要であり、「時代に応じた学生のための大学運営(教育、研究)ができているか」という視点から考えれば、教職学協働による大学改革に終わりはない等、大学を牽引する立場からの視座を知る貴重な機会となりました。

 第二部では、『教職協働による大学改革 ~教職協働って美味しいの?~』というテーマで、パネルディスカッションをおこないました。芝浦工業大学職員の吉川倫子氏、小倉佑介氏、香川大学からは、小方直幸教育学部教授、職員の野口里美氏、古島愛氏の5名のパネリストが登壇し、八重樫理人創造工学部教授がファシリテーターを務めました。芝浦工業大学の取組み紹介も交えつつ、意見交換を行う中で、多くの成功体験を教員、職員、学生が共有して大学を成長させていくことの重要性や、「何のためにここ(大学)に居るのか」と自問自答できる大学構成員像を改めて認識することができました。また、「対外試合(外を知ること)」「明るい未来志向」というキーワードも印象深く、充実したパネルディスカッションとなりました。

 当日はTeamsのウェビナー機能を使い、オンラインで実施しました。休日にもかかわらず、学内外から、合わせて約300名もの方々にご参加いただきました。参加者から登壇者への積極的な質問やリアクションも多く、大学改革への関心の高さが伺えました。

 本シンポジウムは、「香川と都市圏の大学連携推進事業」における大学間連携によって実現したものであり、共催いただいた芝浦工業大学とは、職員交流も計画しています。他大学も含めた連携の幅を拡げ、今後も変化し続ける香川大学に大きな期待が寄せられるシンポジウムとなりました。

※登壇者紹介(順不同)
村上雅人(むらかみ まさと)氏
芝浦工業大学 前学長
学事特別顧問

吉川倫子(よしかわ のりこ)氏
芝浦工業大学 研究推進室・男女共同参画推進室 担当室長
SGU推進本部事務部 担当部長

 小倉佑介(おぐら ゆうすけ)氏
芝浦工業大学 学事本部大学企画課 課長

 筧善行(かけひよしゆき)氏
香川大学 学長

 小方直幸(おがたなおゆき)氏
香川大学 教育学部教授

 野口里美(のぐちさとみ)氏
香川大学 企画総務部次長

 古島愛(ふるしまあい)氏
香川大学 研究協力グループチーフ

 八重樫理人(やえがしりひと)氏
香川大学 創造工学部教授