2009 年7 月24 日

学長の再任に当たって

学長 一井 眞比古

先の学長選考会議において,2009 年10 月1 日からの2 年間の学長候補者に決定されましたので今後の所信を述べると共に教職員の皆さまのより一層のご協力をお願いします.

資源の乏しい我が国においては,優秀な人材が最大の資源です.また,21世紀は「知識基盤社会」と言われ,物質的経済的側面と精神的文化的側面のバランスのとれた人材が求められています.大学の使命は,「知」の創造と伝承であり,教育研究活動を通しての社会貢献であります.このような状況を踏まえ,本学の理念のもとに,人材養成機能をより充実させ,地域の知の拠点としての機能をより強化し,「個性豊かで光輝く香川大学」を創りあげるために全力を注いできました.その成果のひとつが「香川大学憲章」であり,「香川大学将来構想」に基づく将来計画です.

今後の2年間に取り組まなければならない課題は多くありますが,敢えてその重点課題を挙げれば,教育研究機能の強化を柱に学生支援体制の整備,附属病院の整備充実,事務系職員の資質向上です.その中心となる教育研究機能の強化は,今年の2月に香川大学として決定した「香川大学の教育改革の基本方針について」等で取りあげた教育組織と教員組織の分離,教養学部の設置,人文社会系博士課程の設置を含む大学院の再編を指しています.教養学部の設置構想等については文部科学省と協議し,その成果を踏まえた検討を学内で進めているところです.基本方針で取りあげた将来計画は香川大学の教育研究基盤を充実強化させるためにきわめて重要であり,基本方針に沿って着実に進めたいと考えています.

将来計画の方向性は2年余の検討を通して整いつつありますが,これからは計画の具体化を図る段階です.今後の学内運営と将来計画の具体化に当たっては,教育研究の現場である部局等の意見を真摯に受け止めたいと思います.また,意見交換の場を設けるなど情報の共有化をより一層図ると共に,要望等をできるだけ反映するように努めます.

最近の国立大学を取り巻く環境は,運営費交付金の縮減や各種競争的資金の現況などから見ても,地方の国立大学にはたいへん厳しいと感じています.大学を取り巻く社会状況を十分把握した我われ自身による改革が求められています.本学が取り組んでいる教育研究機能の向上をはじめとする改革の成果をあげるためには,構成員の英知を今まで以上に集め,共通理解をより深めていくことが重要であると考えています.

香川大学の発展は,構成員が協力して成し遂げるものです.改めて教職員のご協力をお願いします.

 

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