香川大学発の超小型人工衛星「KUKAI」は、打ち上げ予定より2日延期となった1月23日の午後12時 54分に、国の温室効果ガス観測衛星「いぶき」、東北大、東大等の小型衛星等と共にH-2Aロケットに相乗りし打ち上げられ、見事成功しました。
打ち上げ後、約1時間半の14時34分に無事軌道に乗ったことが確認できたのはご存じのことと思います。「KUKAI」は、日本初の宇宙で紐を伸ばす衛星として、親・子機2つの衛星を切り離したり、ドッキングさせたり、また、親・子機に搭載のカメラで衛星撮影等の実証実験への挑戦をする予定ですが、これらの実験を前に、1月27日(火)にカメラ撮影・画像取得テストを実施したところ、午後13時過ぎ、宇宙空間の画像撮影及び画像 取得に成功しましたので、その写真(今回は、テスト主体で撮影対象を定めていない「真っ黒な写真」、「真っ黒なところに地球の一部が白く写った写真」の各 1枚)をご覧頂き、「KUKAI」が.宇宙で勇敢に羽ばたいていることを強く感じていただければと思います。

【カメラ撮影・画像取得テスト結果】
 親機側板搭載のカメラで、宇宙空間を撮影親機側板搭載のカメラで、宇宙空間を撮影。

 親機の底板に搭載したカメラで、宇宙空間を撮影親機の底板に搭載したカメラで、宇宙空間を撮影。
(白いものが地球になります)

また、現在、工学部内の地上局では、昼夜を問わず、十数人の学生諸君が、親・子機衛星切り離しを目前にし て、衛星から送ってくる電波(バッテリ-の残量や衛星表面温度等)確認やその分析に日々追われています。衛星のみならず、学生諸君にも引き続き、暖かい御声援をいただければと思いますので、よろしくお願いします。

<今後の予定>
親・子衛星の切り離し実験にはカメラ撮影を含んでいるため、昼間であることが不可欠なこと等から、最短で、1月30日(金)13時過ぎを予定していますので、ご期待下さい。