平成18年3月27日

本学教授の「準強制わいせつ罪」判決に係る処分について

1 去る3月23日、本学教育学部 岩月謙司教授に対する裁判(「準強制わいせつ罪」)について、懲役2年の実刑判決がありました。

2 今回のことが、学外の私的な行動であったとしても、本学の教員として、社会的使命を担っている大学の名誉および信用を失いかねない事態を生じせしめたことに対し、改めてお詫びを申し上げる次第であります。

3 このたびの裁判結果等をもとに、大学内の「人事審査委員会」および「教育研究評議会」において当該教員の懲罰について審議を行い、「懲戒解雇」とすることを決定しました。

また、大学としては、このような事態に至ったことを踏まえ、当該事案発生時の教育学部長はすでに退職しているが、前学部長については、本日の役員会において謝罪を致しており、現学部長については、責任を痛感し、前述の「教育研究評議会」において遺憾の意を表しております。

なお、以上のことにつきましては、本学のホームページ上で公開することとしております。

4 こうしたことで、従前どおり、社会の皆様からの信頼回復を得られるよう、昨年本事案発生を契機に「コンプライアンス委員会」を設置し、ホームぺージ上に学内外の方からの意見・苦情を受け入れる相談窓口を設けるとともに、法令・倫理遵守に関する教育・研修の開催など体制整備に努めて参りました。引き続き、再発防止に向けて注意を促していく所存であります。

また、学生諸君の動揺と勉学に支障を来たすことがないよう、早期に

・ ケアの充実をはかるため、全学の「安全衛生管理委員会」(3月30日開催予定)で対策の検討

・ きめ細かな学生相談をはかる旨、各学部教授会で、申し合わせ

を実施することと致します。

一方、教員につきましては、本年度から教員個々の教育研究活動及び社会貢献に関する評価システムを導入し、学生に対する教育支援体制の充実を図ることと致しております。

5 今後とも、学生中心の大学として、各学部に「学長への目安箱」の設置(本年3月中に完了予定)、大学づくり委員会(本年4月設置予定)に学生委員を任命など、大学運営に学生の積極的な参画を求め、教職員と一体となって大学改革に取り組んでいく所存であります。

何卒本学への、ご理解を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

香川大学長


今回、岩月教員が起こした事件については、大学教員としての本来の教育研究活動を逸脱した行為であり、極めて不適切なものであったと考えております。岩月教員が籍を置く教育学部教授会を代表し、とりわけ教育学部の管理運営に責任を持つ学部長として、本件の被害者に対して深くお詫び申し上げるとともに、社会に対しても心よりお詫び申し上げます。

今回の事件により、香川大学と本教育学部に対する社会の信頼、地域の信頼は大きく揺らいでしまいました。われわれ教育学部教授会を構成する一人一人の教員は、この事件を戒めとしていま一度自らの姿勢をただし、大学教員という職務の重要性と公共性、その社会的責任を強く自覚するとともに、学内外における言動に細心の注意を払い、失われた信頼の回復に努めたいと思います。不退転の決意のもとに、今後取り組んで参りたいと思います。なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

教育学部長