今年度も7月下旬から8月初旬にかけて、香川県下の高校生を対象とした体験授業を開催しました。教育学部、工学部、農学部の各キャンパスで実施し、延べ88名の参加がありました。
 この取組は、香川県教育委員会との連携により毎年開催しており、高校生に大学の授業を体験してもらい、学問の魅力や大学で学ぶ意義について理解を深めてもらうことを目的としています。
     
○ 工学部では、7月26日~28日に、「科学・技術の面白さを体験しよう」というテーマで、教員指導の下、高速で運動する物体や変化する現象を捉えるためのストロボスコープと呼ばれる特殊な照明の作製、電子回路を使ったストップウォッチ、ルーレット等の作製、プリズムを作製しながら光の概念を学ぶ実験、光と物質の相互作用を学ぶレーザーによる風船割り実験、形状記憶合金に触れてその特性を学ぶ実験等を通じて、科学・技術に直接触れる授業を行いました。

○ 教育学部では、8月8日に、「新しい教職への扉をひらく」というテーマで、参加した高校生に、「わかりやすい授業方法(授業のユニバーサルデザイン)に配慮した参加型講義」を体験してもらい、その日初めて出会った様々な高校の生徒と話し合いをしたり、参加者全員の前で自分の意見を発表したりしながら、これからの学校教育について考えを深めていく授業を行いました。

○ 農学部では、8月8日に、“花の形と色の科学”というテーマで、私たちの心を癒やしたり豊かにしてくれたりする花について、意外と知られていない花の構造や花色の発現(赤い花はなぜ赤いのか等)に影響する遺伝的または環境的諸要因等について、個体から遺伝子までの種々のレベルで科学的に解説するとともに、新しい色の花の開発に関する研究事例についての授業を行いました。

 参加者は、教員の説明に熱心に耳を傾け、実験等に積極的に取り組むと共に、教員や大学生の他、様々な高校の生徒との交流の機会にもなっていました。

 この他にも、香川大学は、学期を通じて大学生と一緒に学ぶ「公開授業」も実施しております。興味のある方は香川大学学務グループ(TEL:087-832-1147)までお問い合わせください。