平成28年7月19日、サンポートホール高松第2小ホールにて「香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構キックオフ・シンポジウム~新機構への期待~」を開催しました。

香川大学では防災・危機管理に関する教育・研究・地域連携を推進するために従来の危機管理研究センターを再編し、平成28年4月1日付けで新たに「四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構」を設置しました。本シンポジウムは、その創設記念として開催いたしました。学内外より約150名の参加がありました。

はじめに、第一部として、長尾学長より主催者挨拶があり、続いて、文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長 氷見谷直紀氏より来賓のご挨拶をいただきました。引き続き、国立研究開発法人防災科学技術研究所理事長 林春男氏より、特別講演「南海トラフ地震に向けた四国の災害レジリエンスの向上」と題し、災害レジリエンス(事業継続能力)の向上が重要であること、また、災害レジリエンス向上のためには予防力、予測力、対応力が重要となることなどのご講演をいただき、参加者は興味深く耳を傾けていました。その後、白木危機管理先端教育研究センター長、金田地域強靱化研究センター長より、四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構の両センターの紹介を行いました。

第二部として、香川県知事 浜田恵造氏より来賓のご挨拶をいただき、続いて、パネラーとしてお茶の水女子大学長 室伏きみ子氏、国土交通省四国地方整備局長 名波義昭氏、日本銀行高松支店長 菱川功氏、高知大学防災推進センター副センター長 原忠氏をお迎えし、吉田副学長(情報・学術担当)及び白木危機管理先端教育研究センター長をコーディネーターとして、「新機構への期待」をテーマにパネルディスカッションを行いました。パネラーの4氏からは、それぞれの立場から、地域の安全・安心を目指すための意見並びに新機構への期待や要望などの意見をいただきました。たいへん有意義なパネルディスカッションでした。文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長 氷見谷直紀氏からの講評、筧四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構長(研究・評価担当理事)の挨拶をもって閉会となりました。

今後、四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構は、香川県はもちろん四国の防災・危機管理教育研究拠点の役割を担うとともに、南海トラフ地震等巨大化・広域化する自然災害や多様化・グローバル化する危機に対して、さらなる拠点機能強化を図り、地域の安全と安心に貢献することを目指します。