1月20日(水)、かがわ国際会議場にて「地(知)の拠点整備事業シンポジウム」を今年度は「自治体連携による瀬戸内地域の活性化と地(知)の拠点整備-地域志向人材の育成と大学の役割」と題して開催しました。

本シンポジウムは、平成25年度文部科学省「地(知)の拠点整備事業(COC事業)」として採択され、当該事業の支援のもと、香川大学を核とした地域連携事業を継続的に実施できるシステムの構築を目指し、情報提供および意見交換の場として開催し、県内外から約80名が参加しました。

はじめに、長尾学長より開会挨拶があり、次に東北芸術工科大学戦略企画担当常務理事である五十嵐眞二氏から「人口が減るのなら人材を増やす」をテーマとした特別講演がありました。五十嵐氏は、2018年を境に18歳以下の人口が減少することを挙げ、「地方活性化のカギとなるのは大学での高度な人材育成」であるとして、講演ではデザインを通した人材育成など東北芸術工科大学での成功例が示され、参加者らは熱心に耳を傾けました。
続いて、本学のCOC事業について教育・研究・社会貢献の各分野における今年度取組と各プロジェクトの進捗状況および今年度の成果報告を担当教員より行いました。また、本事業開始後、新たに開設された地域志向科目を履修した学生による報告を行いました。全学共通科目「地域インターンシップ」については、経済学部2年大野あゆみさん、宮谷亜香里さんが行い、農学部専門科目「オリーブ学」については、農学部4年木村汐里さんらが授業を通じて自らが何を感じ、学びを得たかそれぞれ報告を行いました。
また、本事業の連携自治体の一つである東かがわ市総務部政策課政策・財政グループの竹田誠一氏より、これまでの域学連携事業について報告いただきました。

香川県では、人口減少や高齢化が進み、定住促進、観光振興、商店街振興、離島振興、コミュニティ活性化など様々な地域課題がある中、活発な意見交換がなされ、本事業を進めるにあたり大変有意義なシンポジウムとなりました。

今後も引き続き自治体との連携をより密にし、学生の視点を活かしながら地域活性化策の検討と地域での実践活動を行ってまいります。