6月15日にTKPガーデンシティ御茶ノ水(東京)で開催された、第12回地域産業支援プログラム表彰事業(イノベーションネットアワード2023)表彰式で、本学の国際希少糖研究教育機構による「希少糖イノベーションの共創的価値化向上とエコシステム型の知の拠点形成」事業が文部科学大臣賞を受賞したことを記念して、6月28日、希少糖研究のこれまでの成果に加え、食品分野、医療・農業・工業等の分野における希少糖研究の今後の展開についての報告会を開催しました。

   初めに、筧学長から「本学の希少糖研究は、何森名誉教授の卓越した研究に端を発し、農学部を中心に医学部や創造工学部の研究者が学部横断的に力を結集し成果を上げてきたが、これは、香川県や文部科学省や経済産業省などの省庁の支援、松谷化学工業やマグミット製薬など県内外の企業の支援・協力によって得たものであり、研究成果の社会実装に向け更に連携を深めて行きたい。」旨の挨拶がありました。
   次に、片岡国際希少糖研究教育機構長から、地域産業支援プログラム表彰事業の実施機関、事業趣旨、文部科学大臣賞の受賞課題・受賞理由等について報告がありました。
   続いて、秋光国際希少糖研究教育機構副機構長から、希少糖研究の今後の展開について、「食品分野においては、希少糖は約3,600の食品で利用されるなどの成果を既に上げているが、糖は食品分野以外でも多様な用途で用いられていることから、医薬や農薬等の幅広い分野への展開が期待できる。香川大学は50種類ある希少糖をすべて生産できる技術持つ世界唯一の機関である強みと先行する食品分野での産学官の連携実績を生かし、地域の医療企業や化学品企業等と連携し、医薬・農学等の分野においても社会実装・地域産業振興を目指していく」旨の説明がありました。

   報告会には、学内関係者のみならず、香川県、松谷化学工業、マグミット製薬の関係者の方にも参加いただき、大変有意義な報告会となりました。