教育学部の「社会教育特講ⅡA」では、県内のさまざまな生涯学習施設について、その現状と課題を学んでいます。

この授業の大きな特徴はその学習方法。生涯学習施設を現地取材し、学期末に学習内容を発表するラジオ番組を制作。実際にFM高松で放送します。担当の山本珠美先生(生涯学習教育研究センター准教授)は、「番組制作を前提にすることで、取材時に良い緊張感が生まれる。」と言います。

第5回の授業では、マイクの前で話すための練習として、高松市出身のラジオパーソナリティー 佐藤あさみさんと収録体験を行いました。

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今回収録する番組のトークテーマは「香川大学について」。学生はこの日の授業までに、学内を取材してきました。

いざ収録を始めてみると、緊張で言葉が続かなくなったり、取材が不十分であったり、改めて番組を作る難しさを感じた学生たち。しかし、取材してきたことを正確に伝えようと真剣な表情で収録に臨み、ときには笑顔も交えて自分の体験を話し、収録を終えました。

山本先生は「今の大学生はブログやfacebookなどで自ら情報発信することへの意識は高くなってきましたが、全国放送とも個人とも違う中間のコミュニティによる情報発信は非常に貴重な経験となります。学生には情報発信をする側に立つことによって、メディアは情報を取捨選択していることに気づいてほしい。また、メディアを通して大学生の声を届けることも重要だと考えます。」とコメントし、最後に「一番にはやはり、ラジオ番組を作ることを楽しんでほしいですね。こうして一つのものを作り上げることが学生の自信にもつながればと思います。」と結びました。

今後の「社会教育特講ⅡA」では番組の制作のため、市内の生涯学習施設を取材していく予定です。

(記事:学務グループ 林裕樹)