香川大学では、平成24年度の第2学期から「教職実践演習」が始まりました。

「教職実践演習」は、平成18年の中央教育審議会の答申に基づいて、平成22年度入学者から、教員免許の取得に必修として課された授業科目です。香川大学教育学部では、独自の「履修カルテ」として「教師になるための学びの計画と履歴」を作成するとともに、教員養成カリキュラムの整備を進め、平成21年度の入学者から先行的に適用しました。いよいよその一期生が4年生となりました。「履修カルテ」の構想から6年、実質的な「教職実践演習」の授業づくりに2年を費やしての開講です。

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香川大学教育学部では、全受講生を一班7人の20班(専門の異なる学生で構成)に編成し、21人の大学教員で担当しています。それぞれの班を、新しい職場と捉え、チームとして成果を上げること(ファシリテーションの技術を生かしたアクティブ・ラーニング)を求めています。評価には、チーム活動中の行動評価も導入しています。

今回の実践的な演習を通じて、「学生に『頭』で分からせても、それは分かったことにならない。体験してみなければ、理解は『からだ』に落ちない=使えない」と、大学教員が改めて学んでいます。

これまでの教育学部のカリキュラムは、4年次の最終学期は卒業研究のみが中核にありました。それに加えて、社会人・教員となるための資質能力を統合するための「教職実践演習」が並び立つこととなりました。香川大学教育学部は、さらに改善を重ねて、いっそう質の高い教員養成カリキュラムを確立していきます。

詳細は、教育学部附属教育実践総合センターのホームページをご参照ください。

(文責:平成24年度授業担当責任者 野崎武司)