令和4年8月18日、19日に開催された瀬戸内海研究フォーラムin和歌山(特定非営利活動法人 瀬戸内海研究会議 主催)において、瀬戸内圏研究センター長多田教授の研究室の中國正寿研究員が、最優秀ポスター賞を受賞しました。中國氏は現在、環境省・環境研究総合推進費で雇用されている博士研究員です。

近年、瀬戸内海の貧栄養化が社会問題となっていますが、その原因究明と今後の対策を立てる上で、海水中の栄養塩の起源を定量的に明らかにすることは非常に重要となります。中國氏の発表タイトルは「播磨灘における海底泥からの栄養塩溶出の四季変動:栄養塩供給源として何割を占めるのか?」で、海水中の栄養塩供給源として、窒素(N)では、海底泥からの溶出は陸域からの負荷に匹敵し、その溶出量は泥の温度に依存していることを報告し、多数の研究者、環境省等行政関係職員から高い評価を受けました。