香川大学教職大学院は、香川県教育センター及びシステム開発会社(株式会社KAKEAI)と連携し、学校教育のデジタル化の一環として、「教員と校長の1on1対話支援ツール」の開発を中心とする教員研修の高度化に資するモデル「香川型研修奨励システム」を、文部科学省の委託を受けて構築しました。
 それらの成果を発表するシンポジウム「対話から始まる教師のキャリアプランニング」を2月3日(土)12時から、かがわ国際会議場で開催します。
 現在、子供たちの多様化と社会の変化により、「主体的・対話的で深い学び」へと学校教育が大きく変わろうとしています。教師自身もまた子供たちの「学びのロールモデル」として、キャリア形成を明確に意識し、自らの資質能力を客観的に自己分析し不足を補い長所の伸長を図るような「自ら求める研修」へと研修観を転換することが求められています。
 事業の中核である合理的・効果的な開発ツールの具体的な内容と期待される効果は次のとおりです。
・開発ツールによる「香川県教職員等人材育成方針」に基づく指標として示された資質能力のセルフアセスメントを行うことで教員自身の強みと弱みが自動生成によりレーダーチャートなどのグラフとして可視化され、研修ニーズを的確に把握し、最適な研修を選択することができる
・面談の日程調整機能を実装することで、調整に要する時間短縮と効率的な面談が可能となる
・教員と校長の同意の下で、1on1対話の内容が自動で書き起されAIによる要約の自動生成も可能となる
・開発ツールは、本年4月から運用される国のシステム(「研修受講履歴記録システム」及び「教員研修プラットフォーム」)とのワンストップ(一体的)運用の窓口となっており、多面的なデータに基づく効率的・効果的な面談に寄与することできる
・教員の1on1対話に対する感想や満足度に関するフィードバック情報が得られ、校長は教員との関わり方を振り返ることで、学校マネジメントの改善を図ることができる
 教員の使命である「学び続ける教師像」の具現化と教員研修の合理化・効率化に資する教員研修の高度化に向けた取組を県内はもとより、オンラインを通じて全国に幅広く紹介し、推進しようとするものです。

1.出演者
司会進行:柳澤 良明(やなぎさわ よしあき)(香川大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻(教職大学院)専攻長)
開会挨拶:上田 夏生(うえだ なつお)(香川大学長)
来賓挨拶:淀谷 圭三郎(よどや けいざぶろう)(香川県教育委員会 教育長)
基調講演:荒瀬 克己(あらせ かつみ)(独立行政法人教職員支援機構 理事長(第12期中央教育審議会 会長)) 
他、出演者やプログラムは別添資料参照。

2.会場
かがわ国際会議場(高松シンボルタワー タワー棟6階)
※地下駐車場(有料) ※オンライン同時開催

3.日時・参加費
令和6年2月3日(土)12:50~16:15(受付12:00~)
参加費:無料

↓自動生成により可視化されるセルフアセスメント
セルフアセスメント図.png

文部科学省「令和の日本型学校教育」に関する2大答申
JPEG版QRコード.jpg

チラシ-オモテ.jpg

チラシ-ウラ.jpg

===========================
お問い合わせ先 
香川大学教職大学院 教員研修高度化推進室
特命教授 野村一夫
TEL 087-832-1685
E-mail:tkensyu-l@kagawa-u.ac.jp