9月27日、令和5年度技術室研修会を開催した。医学系、農学系、工学系の3部門から、17名が対面にて参加し、オンラインでは10名が参加した。技術室では職員の技術交流を図るため、研修会を実施しており、今年度については、講演・報告ならびにイノベーションデザイン研究所(ID研)の見学を実施した。

片岡郁雄理事(研究・産官学連携・教員評価担当)より開会挨拶があり、技術室における情報共有の場、研修の場、さらには地域貢献活動の場として役割について述べられた。また、技術職員に期待することとして、昨年度開設された研究基盤センターを中心とした機器の共用化における研究支援体制の強化や、今後、香川大学の特色・強みである地域の資源を生かした取り組み、また、新しい試みとして例えば実習教育の在り方、研究支援の在り方について述べられた。
引き続き、神鳥成弘医学部教授による『研究基盤センターの取り組みについて』、松本直通技術室長による『香川大学技術室における取り組みと今後の重点方針について』の講演が行われた。講演会に引き続き、立和名慎一技術専門員による『機械工作研究会について』、松居俊典技術専門職員による『実験・実習技術研究会2023(広島大学)について』、岡﨑敏和技術主任による『高松市こども未来館科学体験教室実施について』の報告があった。
その後、香川大学の産学共創の拠点であるイノベーションデザイン研究所(ID研)の見学を実施した。ID研においては、産学共創リサーチファームを設置し香川大学の強みを生かした新たな取り組みを実施しており、永冨太一教授(ID研究所副統括ディレクタ―)より、テレプレゼンスシステム(窓)の紹介、佛圓哲朗特命教授(ID研統括ディレクター)より、『産学共創リサーチファームについて』の講演、中村綾花ID研課員による運転シュミレーターのデモおよび説明が行われた。
最後に、中屋敷隆博学術部長より、研究力向上における技術職員へ役割や教職員の連携推進の取り組みについて閉会挨拶があった。今後も技術職員の情報共有・技術交流の場ならびに能力向上のSDの一環として研修会を実施予定である。