本学創造工学部の寺林 優教授らの研究グループは、過去の南海トラフ巨大地震で発生した津波が、瀬戸内海沿岸域に襲来した痕跡の有無を明らかにするため、東かがわ市引田の大池において、湖上からの湖底堆積物の掘削調査を実施します。  
今後30年以内に70〜80%の確率で発生すると予想されている南海トラフ巨大地震では、香川県内でも最高津波水位4m弱が想定されています。寺林教授らは、瀬戸内海沿岸の湖沼である大池およびどま池(戦後埋め立て)、その周辺のかつて潟湖であった海岸低地などで、かつてより各種の掘削調査(グラビティコアサンプラー、自走式ボーリングマシン、ハンディタイプジオスライサー)を実施し、掘削したコア試料の各種分析ならびに放射性炭素年代測定から、イベント(洪水、高潮、津波)堆積物の有無を研究してきました。  
今回、令和4年度科学研究費補助金基盤研究(B)「瀬戸内海沿岸域における津波堆積物の発見による南海トラフ巨大地震への対策」による掘削調査を実施します。

期 間 :  令和4年11月8日(火)〜11月18日(金)

場 所 :  大池(東かがわ市大池オートキャンプ場内、東かがわ市引田3066-1)

本 数 :  4地点(各地点2孔、水深約3.5〜4mから深度4m前後の基盤まで)

施 工 :  株式会社ナイバ

研究組織 :
令和4年度科学研究費補助金基盤研究(B)
「瀬戸内海沿岸域における津波堆積物の発見による南海トラフ巨大地震への対策」

研究代表者 : 寺林 優(香川大学創造工学部 教授)
研究分担者 : 卜部厚志(新潟大学災害・復興科学研究所 教授)
        酒井英男(富山大学理学部 客員教授)
        金田義行(香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 特任教授)

 

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お問い合わせ先
香川大学 創造工学部 教授 寺林 優
TEL:087-864-2156
E-mail:terabayashi.masaru@kagawa-u.ac.jp

※上記不在の場合 
香川大学 林町地区統合事務センター
総務課 庶務係 大森・北村
TEL:087-864-2000 FAX:087-864-2032
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