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香川大学地域人材共創センター
講師   大村 隆史

1.自己紹介

香川大学地域人材共創センターの大村隆史です。「里海から地域の暮らしを考える」という科目の担当教員として、香川大学生の「かがわ里海大学」への参画を支援しています。

 

2. 活動のきっかけや経緯

瀬戸内海のすぐ近くに暮らす多くの香川県民にとって、この「豊かな海」は貴重な財産といえます。しかし、私たち一人ひとりはその現状や重要性、魅力などについて十分に理解することができているでしょうか。こうした疑問・関心から、香川県では「かがわ里海大学」という取り組みが実施されています。平成28年に香川県と香川大学が協働して設立した市民教育の事業で、私は前任教員から引き継ぐ形で令和元年から関わっています。

 

3. 活動紹介と将来の展望

「かがわ里海大学」では、市民が里海への理解を深め、里海づくりのために必要な技能と知識を学ぶ市民講座が提供されています。
香川大学生は、講座の参加者としてはもちろん、講座の企画者としても参画することで、「里海づくり」を軸とした市民の学習機会に深く関わり、大学の外側にある多様な学びの内容と方法を体験的に学んでいます。また、香川県環境管理課との連携を密にとるなかで、環境行政の果たす役割についても学ぶことができ、市民と行政の両方の視点から環境保全を考える活動を展開しています。
令和4年度には、森と海のつながりを体験する講座や海の生き物を観察する講座、ボードゲームを使った講座など、様々な方法を通じて「里海づくり」に関する理解と関心を深めました。また、これらの講座への参加体験から学んだ内容や方法を活かして、香川大学生プロデュース講座として「生活排水」をテーマとした市民講座を企画し、大学生自らが講師となって実施しました。
今後も、香川県という地域で暮らす若い世代が「里海づくり」をより身近に感じ、参加できる仕組みと気運を作り出せるように、香川大学生らしい視点を活かして活動の幅を広げていきたいと考えています。