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我々のグループが国内外で展開している遠隔医療支援プロジェクトが、令和2年度「STI for SDGs」アワードにおいて、JST科学技術振興機構理事長賞を受賞しました。このアワードは、JSTの未来共創推進事業の一環として、科学技術イノベーション(Science、Technology and Innovation:STI)を用いて、SDGsの推進に貢献する地方自治体や民間企業、大学等の優れた取り組みを表彰する制度です。超小型軽量化したモバイル胎児モニターを用いてオンライン診療システムを構築した点が、STIの活用や革新性において高く評価されました。
モバイル胎児モニターは産科医のいない過疎地域で妊婦管理ができることに加え、高齢出産などのハイリスク妊婦の遠隔管理や、コロナ感染症での感染リスクの低減、さらに緊急搬送時や災害時での利用などが可能となります。産科医の立場でみると、病院外でもスマートフォンやタブレットでデータを受け、診断することができるので大変便利です。この遠隔妊婦管理の技術は国内ではもちろん、海外でもタイ、南アフリカ、ブータン、ミャンマーなど途上国に展開し、妊婦と胎児・新生児の死亡率の低下に貢献しています。

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担当者

原 量宏
区分:教員
職名:特任教授
所属:瀬戸内圏研究センター

学外パートナー

メロディ・インターナショナル株式会社(香川大学発ベンチャー)
NPO法人 e-HCIK