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水深数十m程度までの光の当たる海底には、あまり目立ちませんが “海底生活を営む植物プランクトン”−底生微細藻類が普遍的に生息しています。我々は、物質循環の駆動者、生態系の構成要素としての彼らの存在意義に着目しています。彼らの生物量は植物プランクトンに比してどの程度のものなのか、どんな光合成能を備えているのか、また、餌として各種魚介類にどの程度利用されているのか。さらには、直上水の水質変化は海底に住む彼らにどう波及するのか、逆に彼らは直上水柱生態系にどんな影響を与えているのか..。光と栄養塩を基軸に、植物プランクトンとの対比から底生微細藻類を捉えること、両者を複眼的に捉えることを通じて、沿岸海洋の生物生産の仕組みを紐解くことに当たっています。豊かな海を守ることに資する取り組みです。

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担当者

山口 一岩
区分:教員
職名:准教授
所属:農学部