黒板アートによる国際会議APCG(Asia-Pacific Conference on Giftedness)2024のウェルカムボードを作成
日本初のギフテッド教育に関する国際会議APCG(Asia-Pacific Conference on Giftedness)2024(図1)において,本コースの学生(10名)が,善通寺第一高校学生(3名)とともに黒板アートによるウェルカムボード(図2)を作成しました.
図1:黒板アートをバックに実施されるOpening Ceremonyの様子
国際会議の関係者からは,「日本や香川らしさ」を取り入れながら,「(ギフテッド教育の研究発表の場である)APCG2024」や(才能豊かな中学生を世界中から集う)「ユースサミット」のロゴやテーマを活かす要望に基づき,コアメンバーを中心に検討がなされました.APCGにも採用される日本らしい「水引」や「桜」,また香川らしい「(天空の)鳥居」,「讃岐うどん」とともに,世界から集まった子供たちが協働するイメージを図案(図3)に盛り込みました.
図2:制作された黒板アート(ウェルカムボード)
図3:図案APCGのコンセプトに基づく図案
なお,今回ご協力いただいた高校生メンバーが活動する善通寺第一高校は,世界大会で受賞するなど黒板アートで高い評価での実績を多数残している高校です.地元の企業がつくる黒板を用いて始まった「まちなか黒板アート」の取り組みでも積極的に活動されており,過去,本コースの大学生も参加しました(関連ニュースを参照).今回のウェルカムボード制作にあたり,国際会議ならびに本コース学生の活動にも共感いただき,急なお願いにもかかわらず,惜しみない積極的なご協力をいただきました.国際会議のメイン会場となる大教室の黒板を対象に,善通寺第一高校の学生の技術的な支援を受けながら,1日(約10時間)かけて制作を行いました(図4).
図4:黒板アート制作の様子
図5:制作後の本コース学生(一部)の集合写真
参加学生からのコメント(大学3年生 藤田若葉,山下あすか,竹内みつき):
この黒板アート制作を通じて,チームで協力しながら創造力を発揮し,日本や香川の文化を形にする楽しさと達成感を強く感じることができました.特に,APCG2024という国際的な舞台で,善通寺第一高校の学生と共に取り組む中で,黒板アートが単なる美術作品にとどまらず,言語の壁を越えて文化や共通のメッセージを伝える手段であることを実感しました.香川の象徴である「讃岐うどん」や「天空の鳥居」,日本らしい「水引」や「桜」を取り入れ,世界中の才能豊かな子供たちが集まるイメージを形にする過程で,多様な視点と意見を尊重し合いながら一つの作品を作り上げる大切さを学びました.
また,善通寺第一高校の技術的なサポートを受けながら,時間をかけて丁寧に作業を進めたことで,完成した作品が国際会議の場で多くの人々に喜ばれたことに感激しました.今回のプロジェクトで学んだ協調性や表現力を今後も生かし,地域社会や国際的な舞台で貢献できるような活動を続けていきたいと思います.
参加学生:
【香川大学 創造工学部 造形・メディアデザインコース】
コアメンバー:山下あすか,藤田若葉,竹内みつき
後藤淳志,田中希和,堤彩翔,西田怜実,林奏良,山口姫由,山崎樹乃
【善通寺第一高等学校】
泉明舞,香川渉,森岡陽彩
関連ニュース:
■ 日本初!ギフテッド教育に関する国際会議を香川大学で開催しました(2024年9月9日)
https://www.kagawa-u.ac.jp/32091/
■ 日本初!ギフテッド教育に関する国際会議APCG(Asia-Pacific Conference on Giftedness)2024が香川大学で開催
https://www.kagawa-u.ac.jp/apcgasia-pacific-conference-giftedness2024/
(これまでの本コースの黒板アートへの取り組み)
■ 善通寺市「黒板アート」2019への出展
https://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_ead/course/modeling/news/24384/