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第14回OSCAソフトウェアコンテストで最優秀賞・ゲスト審査員賞を受賞

 20231115日、株式会社オージス総研主催の学生を対象としたソフトウェアコンテストである第14OSCA (OGIS-RI Software Challenge Award)で、造形・メディアデザインコース4回生の奥野唯織さん、新田宗史さん、横田一晟さん(チーム名:DC.DC.) が最優秀賞、3回生の吉森日菜さん、高橋怜生さん(チーム名:Soli) がゲスト審査員賞を受賞しました。順位に直すと、最優秀賞が1位、ゲスト審査員賞が2位と上位を占めました。

1.png後列3名が横田一晟さん、新田宗史さん、奥野唯織さん(チーム名:DC.DC.,最優秀賞)
前列2名が吉森日菜さん、高橋怜生さん(チーム名:Soli,ゲスト審査員賞)

 このコンテストは学生の活躍の場、自分たちの発想力・想像力をシステム化のアイデアとしてアピールできる場として株式会社オージス総研が毎年開催しており、今年度で14回目になります。昨年度の応募総数が53件だったのですが、今年度は96件あり、例年と比べても激戦となりました。以下、受賞した2作品と受賞チームのコメントです。

■ 作品名「HearZ」(チーム名:DC.DC.)
 今年度の募集テーマは「寝かせて使うソフトウェア」で、チームDC.DC.は“HearZ”という「離れて暮らす二人の就寝を仮想的にリンクさせる照明型」のコミュニケーション支援ツールを提案し、最優秀賞を受賞しました。
 遠距離恋愛は、直接的なコミュニケーションを取る機会が少なくなるため、お互いの心理的な距離を保つことが難しい傾向にあります。そのため、相手との時間や情報をこまめに共有することが大切であり、近年では「寝落ち通話」や「リモート同棲」といった、音声を用いて相手と常に繋がっている生活がトレンドになっています。しかし、これには「生活リズムを合わせなければならない」「プライバシーが確保されない」などの問題があります。私たちは、この問題を解決するため、メッセージを「寝かせる」というコンセプトで、就寝前に録音したメッセージを就寝時の相手へ安心を灯す光として届けるIoTデバイスを提案しました。

オージス総研の審査員からは、次の項目を評価されました。
・実際に実演可能なプロトタイプを持ってきていること
・遠距離恋愛に限らず、高齢者の方の安否確認等、様々な場面で応用できる可能性がある

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DC.DC.のコメント
 昨年も本戦に出場し、最優秀賞にとどかなかった経験やその後の一年で学んできた技術を活かし、今年は最優秀賞という結果を勝ち取ることができたため、非常に嬉しく思っています。

■ 作品名「おとねだり」(チーム名:Soli)
 今年度の募集テーマは「寝かせて使うソフトウェア」で、チームSoliは“おとねだり”という「楽器の練習を継続させることで楽器の挫折を防ぐ」システムを提案し、ゲスト審査員賞を受賞しました。
 おとねだりは仮想空間と現実空間で楽器を共有するアプリケーションです。アプリのユーザは、端末の画面上に表示されるキャラクターと一台の楽器の貸し借りを行います。これは、ライバル関係となるような他者の存在があることでモチベーションを維持しやすくなると考えたとのことです。ユーザが練習をしていない間はキャラクターが練習し、ユーザの練習意欲を向上させます。逆にユーザが練習している間はキャラクターが練習できず、ユーザに対し羨ましがるような行動をとることで占有欲をそそり、練習時間の増加につなげます。この一連の心理的な作用によりユーザの楽器を寝かせる時間を減少させ、練習の継続を促すとのことです。

オージス総研の審査員からは、次の項目を評価されました。
・キャラクターを、共に頑張る仲間ではなくライバル関係にすることの斬新さ
・心理効果に基づいた工夫を行っていた点
・実現可能性の高さ

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Soliのコメント
 楽器を挫折した自身の経験から原因を考え、このアイデアに辿り着きました。グループで意見を出し合いながら、より良いものが出来ていく過程が楽しかったです。この経験をこれからの作品制作にも生かしていきたいです。

チームDC.DC.とSoliの皆さん、おめでとうございます!!

OGIS-RI Software Challenge Award 2023
最優秀賞受賞者: 奥野唯織,新田宗史,横田一晟(順不同)
ゲスト審査員賞受賞者: 吉森日菜,高橋怜生(順不同)

助言: 北村尊義(教員)

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