コース紹介

ホーム > コース紹介 > 造形・メディアデザインコース > 過去のお知らせ > 日本パッケージデザイン学生賞2025で山崎樹乃さん、小泉陽弥さん、近藤美都さん、藤田華穂さん、山本彩楓さんが受賞

日本パッケージデザイン学生賞2025で山崎樹乃さん、小泉陽弥さん、近藤美都さん、藤田華穂さん、山本彩楓さんが受賞

全員.jpg左から、近藤美都さん、藤田華穂さん、山崎樹乃さん、山本彩楓さん、小泉陽弥さん

 公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA)は、今年度が第4回となる学生向けのアワード「日本パッケージデザイン学生賞2025」を開催し、2年生の山崎樹乃さんの作品「EXCALIBAR ―抜かれし冷剣―」が銀賞と企業賞ツジカワ賞をW受賞、同じく2年生の小泉陽弥さんの作品「siotaio」が小原司賞を、2年生の近藤 美都さんの作品「どすこいおすもちさん」が米森志郎賞を、2年生の藤田華穂さんの作品「ダンディ・グルメ」が加藤真弘賞を、2年生の山本彩楓さんの作品「のぞきの湯」が伊東未夢賞の審査員特別賞をそれぞれ受賞しました。

 パッケージデザインの新しい魅力と価値を学生と共に発掘・伝播していくことを目的に開催される同アワード。第4回となる今回は「FUN」をテーマに、オリジナリティのあるパッケージデザインのアイデアが募集され、全国の大学・専門学校から858点の応募がありました。一次審査では一次審査員(JPDA会員)により入選作品210点が選ばれ、香川大学造形・メディアデザインコースからは25点が入選に選出されました。二次審査においてはJPDA会員審査員に外部特別審査員を加えた討議にて、28点の入賞作品を決定いたしました。本学からは5名で6つの受賞となりました。 

■ 山崎樹乃 作品名:「EXCALIBAR ―抜かれし冷剣―」(銀賞・ツジカワ賞)
<作品コンセプト>
 皆で食べる箱アイスに“FUN”をプラス。伝説の剣「エクスカリバー」を抜く体験をアイスバーで表現しました。伝説の剣は6本のうち1本だけ。どの剣を抜いたかは食べてみて初めてわかります。選び、選ばれる、その瞬間に生まれるコミュニケーションをデザインしました。また、エクスカリバーの高貴なイメージを踏襲し、高級感あるパッケージに仕上げています。開封から食べるまでの過程に、遊び心と会話を生むパッケージです。
<受賞コメント>
 銀賞・ツジカワ賞のダブル受賞なんて、誰が予想したでしょうか?私が一番びっくりしています。授業内課題で制作したこのパッケージは、私が本当に行き詰まった末に生まれたアイデアです。それまでは全く別のパッケージを作成しており、ブラッシュアップを重ねてもコンセプトがしっくりこずお手上げ状態でした。そんな中、EXCALIBARを思いついたときも「本当にこれで大丈夫なのか?」と不安でしたが、制作を進めるうちに、パッケージにコミュニケーションを与えられることに気づきました。考える“FUN”は人それぞれ違います。今回は審査員の方に刺さるパッケージとしてここまで残れたことに、感謝と、私のがんばり(と運)を讃えたいです。ツジカワ様とはこれからパッケージの具現化を行っていくので、そちらも楽しんで取り組んでいきたいです。

■ 小泉陽弥 作品名 siotaio (小原司賞)
<作品コンセプト>
 「揉めばやわらぐ、塩も、心も」かたまりやすい塩を、「揉んで楽しい体験」に。揉む度に、塩も、「siotaio」なパッケージの表情も、そして、心もほぐれていきます。
<受賞コメント>
 この作品では、できるだけシンプルで、かつ、パッケージにするものの課題を解決するために行う「動き」と連動して「FUN」を生み出すことを強く意識しました。審査でもその点が評価されたようで、嬉しかったです。また、この作品制作を通して学ぶものがたくさんあり、非常に良い経験となりました。この経験を今後の活動に活かし、さらに成長できるよう努力していきます。

■ 近藤 美都:作品名 どすこいおすもちさん(米森志郎賞)
<作品コンセプト>
 お相撲さんの大きなおなかをお餅に見立てた、レンジでふくらむお餅のパッケージ。加熱すると、おなかがぷく〜っとふくらみ、力強く腕を広げる姿に変化します。食べる前はわくわく、食べるとおいしい。食べたあとも“とんとん相撲”で楽しめる。見て、食べて、遊べる“ふくらむしあわせ”をおすもちさんがお届けします。
<受賞コメント>
 形が変わりやすい餅自体が持つ「FUN」な魅力に対して、従来の餅のパッケージには質素なものが多いと感じました。そこで、その魅力をさらに引き出せるパッケージを目指し制作しました。お餅が膨らんで終わりではなく、その後も楽しめるというストーリー性を審査員の方にも高く評価していただき、コンセプトがしっかり伝わったことを大変うれしく思います。今回の受賞を励みに、今後も日常に小さな楽しさを届けられるようなデザインを追求していきたいです。

■ 藤田華穂 作品名:ダンディ・グルメ (加藤真弘賞)
<作品コンセプト>
 おやつの時間、猫がまるで“ヒゲ男爵”に変身!?無機質でどこか冷たい印象だった従来の袋型ペットフードに、小さな驚きと遊び心を詰め込みました。箱から取り出す時には猫が舌を出しているように見えたり、餌をあげると猫にヒゲが生えたりと、思わず写真を撮りたくなる仕掛けがふっと笑顔を誘います。このパッケージは、“あげる”だけじゃない、“一緒に楽しむ”体験を届けます。
<受賞のコメント>
 本作品は、無機質になりがちな袋型ペットフードに楽しさを添えたいという思いから生まれました。飼い主とペットとの間に新しいコミュニケーションを生むパッケージにできたと思います。受賞を通して、パッケージづくりに携わる多くの方々と交流でき、とても刺激的で貴重な経験をさせていただきました。今回得た学びや技術、そして受賞によって生まれた自信を糧に、これからも人の心に笑顔を届けるデザインを追求していきます。最後になりましたが、制作する中で迷い立ち止まった時に支えてくださった先生方や仲間たちには、本当に感謝しております。ありがとうございました。

■ 山本彩楓 作品名:のぞきの湯(伊東未夢賞)
<作品コンセプト>
 日々の忙しさでお風呂に入るのがしんどい。そんな疲れた一日の終わりに開封する楽しみとちょっとした笑いでお風呂に癒しを届ける入浴剤。暖簾をめくるように開封し、「のぞく」という非日常的な体験からFUNを感じられる。
<受賞コメント>
 まさか自分の作品が選ばれるとは思っていなくて、結果を聞いた瞬間は本当にびっくりしました。毎日残って作業したり、何度もやり直した時間が報われたようで、とても嬉しかったです。締切の一週間前にやっと今のパッケージの形にたどり着けました。自分らしさをどう表現するかずっと悩み続けて、ようやく見つけた答えが今回の作品です。審査の際には伊藤未夢さんと直接お話しする機会もあって、アイデアの広げ方や考え方など、これからの制作に生かしたい話をたくさん聞くことができました。すごく刺激的で、貴重な経験になりました。 

指導教員 南 政宏

学部紹介