香川大学創造工学部釜床研究室(建築構法・建築史の研究室)は、香川県丸亀市が募集した令和7年度丸亀市提案型協働事業に「伝統的建造物の保存活用」のテーマで採択されました。令和7年4月より、丸亀市文化財保存活用課との協働で、国の重要伝統的建造物群保存地区「丸亀市塩飽本島町笠島」に残る、江戸時代の建築とされる民家「豊島邸」(香川県丸亀市本島町笠島)を改修し、瀬戸内国際芸術祭2025の秋会期(10月3日~11月9日)にあわせて一般公開する準備をおこなっています。この取り組みの目的は、歴史的価値の高い建造物を来訪者に広く公開することで、塩飽の歴史文化の醸成を高め、保存地区の活性化に繋げていくことです。
「豊島邸」という伝統的な住まいの空間の持つ魅力を多世代に伝える効果的な展示とするため、釜床研究室の大学院生と、創造工学部建築・都市環境コースの学部学生が、保存地区に拠点を持つ建築家の柏木由人氏の指導のもと「豊島邸」の改修や展示空間の設計を行いました。そして、学生が自ら協賛依頼にまわり、有限会社森本建具店(高松市)が学生によるデザイン建具の製作を、本島にゆかりのある株式会社まつもとコーポレーション(本社:岡山市)が施工協力を、それぞれ無償で行ってくださることになりました。なお、「豊島邸」は、令和7年10月4日(土)に公開開始を予定しています。
また、「豊島邸」を拠点として、本島に多世代が集う環境の実現を目指す活動を瀬戸内国際芸術祭2025の秋会期以降も継続して行えるよう、学生達で活動資金のクラウドファンディングを開始しています。

 

第22回学生シンポジウム
「ローカル×多様性=未来のイノベーション」~地域と企業を繋ぐ“ヒト”のチカラ~

タイトル:組子製作ワークショップ
内 容:「豊島邸」に設置するデザイン建具の組子を市民向けワークショップで製作
日 時:令和7年9月20日(土)12:45〜16:45
会 場:保存地区内の笠島集会所(香川県丸亀市本島町笠島372)
参加費:無料
対 象:一般市民向け
申込方法:お申込みはQRコードまたは以下の電話番号へ    QR.png
(応募〆切:9月19日(金))
主 催:香川大学大学院創発科学研究科 釜床研究室大学院生有志
香川大学創造工学部建築・都市環境コース 学生有志
協 力:有限会社森本建具店

組子製作ワークショップのチラシ

>お問い合わせ先
761-0396 高松市林町2217-20
香川大学創造工学部准教授 釜床美也子
E-Mail:kamatoko.miyako@kagawa-u.ac.jp
TEL :087-864-2142(研究室直通)
※研究室に不在の場合はメールでご連絡ください。