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作品:Flarium seto(瀬戸内芸術祭2022県内関連事業)を展示しました。

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「Flarium seto.  知る、感じる、瀬戸内の海とゴミのこと。」は瀬戸内海のゴミ問題をテーマとしたアートイベントです。瀬戸内国際芸術祭2022県内周遊事業「おいでまい祝祭2022〜心がつながる街ごとアート〜」の作品の1つとして参加のお話をいただき、創造工学部 造形・メディアデザインコース内のプロジェクトとして開催しました。 
6月末の塩屋海岸での実際の海ごみ調査に始まった膨大なリサーチ結果から情報を抽出し、海ゴミの「現在の状況」と「未来への希望」をそれぞれ、インフォグラフィックと呼ばれるデザインと、直径約1mの巨大なバルーン群を用いたアート作品で表現しました。

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今回の活動には総勢36名のメンバーが参加し、6つのグループに分かれて海ゴミ問題に対する調査と表現を行いました。瀬戸内海のゴミを代表する”マメ管”と呼ばれるカキ養殖用プラスチックに特化した調査を行う班、学生に対し意識調査を行う班、海ゴミの音を使って楽曲を作成する班など、 ひとりひとりが興味とスキルを存分に活かしたアプローチに挑みました。これにより、「みる」「きく」「さわる」の三つの感覚を使って楽しむことのできるイベントになりました。 

私自身、プロジェクトの中で同期の桑村さんと共にリーダーとして全体を見渡していましたが、メンバーの「作る力」には本当に驚きました。週一回行っていた全体ミーティングでは、綿密に行われた調査結果や画期的なアイデアが多数発表されるため、その度に圧倒されました。初めは揃わなかった各グループの足並みも、メンバーの溢れるアイデアと柔軟性に助けられ徐々に揃ってゆき、最終的には巨大でありながらも、美しくまとまった空間アートとして完成させることができました。

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イベント当日は、本当にたくさんの方にご参加いただきました。特に希望を象徴する大きな風船に触れられるという事もあり、小さなお子様連れの方が多く参加されていました。お子様が風船に触れている間、ご家族がインフォグラフィックをじっくりと読む、そしてお子様にも説明する、というイベントの目標とする場面が多くみられました。中にはメンバーに直接説明を求める方、調査や表現のアドバイスをしていただける方もおられ、非常に多くの対話が生まれました。こういった対話やお越しいただいた方の中に残った記憶そのものが海ゴミ問題解決に対し重要な役割を果たすものであり、それを生み出すことができたこのイベントは大成功だったと考えています。

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私たちがテーマとした海ゴミ問題を解決するためには、継続的な活動が求められます。今回のイベントは一旦終了しますが、形を変えながら私たちのコースの文化として受け継がれて欲しいと思います。 
今後も造形・メディアデザインコースの活躍にご期待ください。 (記:学生リーダー髙垣悠紀)

学生リーダー:髙垣悠紀、桑村風花
指導教員:大場晴夫、柴田悠基、勝又暢久、北村尊義

 

 

 

 

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