研究・産官学連携

香川大学 創造工学部 教授 角道 弘文

専門分野
水資源工学,水辺環境学
主担当コース
建築・都市環境コース
担当科目
水資源の水循環の科学,水空間生態学,景観デザイン論

自己紹介・研究紹介

 建築・都市環境コースでは、“環境”分野を中心に教育しています。授業では、水資源、水循環、水環境などの主に“水”を扱う講義、実験・演習科目を担当しています。
 研究では、生物多様性保全に果たす人為の役割を解明することが現在の関心事です。人の手が加わっていない自然が生物の生息環境として好ましいと考えられがちですが、都市の身近にある里山では人為の働きかけはむしろ歓迎されます。しかし、実際にはどういった人為の働きかけがどの程度必要とされるのか、その具体的知見が乏しく調査研究の蓄積が必要とされています。最近では、中山間地域の小規模ため池を対象に、生物生息場としての役割を維持するための人為(維持管理)を明らかにすべく研究を行っています。

Message
-受験生の皆さんへ-

 “まちに豊かな環境を”というフレーズから何をイメージするでしょうか。“みどり”に恵まれたまちをイメージする人が多いでしょうか。“みどり”と同じように重要なものに水辺があげられます。
 水辺は多種多様な生物の生息場であり、生物多様性の確保を巡る重要な研究対象です。生物多様性は現代社会の大きな環境問題ですね。せせらぎに代表されるように小川を流れる水の表情や水の音、岸辺に咲く菜の花や曼珠沙華、飛び交うホタルやトンボなど、水辺は質の高い景観や都市の快適性を演出し、環境の豊かさを提供する大切な空間です。水辺のような地域の財産をていねいに読み込んで、その魅力を都市環境づくりに活かす。そういった視点も取り入れて、都市の将来をともに考えていきましょう。

research map こちらをご覧ください。
個人ホームページ http://www.eng.kagawa-u.ac.jp/~kakudo/
E-mailアドレス kakudo.hirofumi[★]kagawa-u.ac.jp
[★]@に置き換えてください。