[6] 災害医療、健康危機管理及びメンタルヘルスの研究の推進

近年災害が多様化し、国民は様々な『命の危機』に直面しています。災害医療対応では、残存する社会インフラ(人的・物的)をより効率的に利用し、最大限の効果(人命救助)を得る必要があります。『CSCATTT』にはその神髄が詰まっています。これを理解し、具体的な活動へ繋ぐことが重要です。急速に進む少子高齢化社会での対応にも応用できる内容であり、日本の将来を考える際に必須の概念です。

人生の危機である『病気』を考えた時、その出発点はいつも『健康』です。健康の主体は自分であり、日常の『自分の健康』を意識し、災害時に応用することで、避難所の衛生管理の第一歩が改善できます。それに加えて、専門的な公衆衛生の知識や運営も学びます。

メンタルヘルスに関しては、『みる・きく・つなぐ』を中心としたPFA研修を実施し、支援者側の心の準備の重要性・責任ある支援を学びます。コロナ禍で再浮上している自殺問題に関しても研修を行い、『社会的孤立』からの救済を目指します。どちらもソフト面での重要なコンテンツであり、一度習得すれば、様々な場面で一生使える内容になっています。

学外との連携については、上記のコンテンツや機構のインフラ・技術を応用した災害対応研修を、医療・保健・福祉施設において積極的に支援しています。

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