安全システム建設工学専攻1年 秋友未聖 

インターンシップ期間:約5ヶ月
インターンシップ受入れ協定校:ロバニエミ応用科学大学(フィンランド)
インターンシップ先:P-LAB(ロバニエミ応用科学大学内研究機関)

私は、フィンランド・ロバニエミにあるロバニエミ応用科学大学で約5ヶ月間のインターンシップを行いました。インターンシップというよりは、留学という形に近いと思います。ロバニエミ応用科学大学(通称RAMK)では、大学内の研究機関であるP-LABに所属し、そこであるプロジェクトに携わりました。その私の関わったプロジェクトは、スマートサインプロジェクトというもので、大学院1年次のエンジニアリングマネジメント(PBL=Project Based Learning)の一環でフィンランド-日本の二国間PBLとして取り組んでいました。

まず、私がフィンランドでの生活において突き当たった壁は、英語です。日本でも英会話に通ったりTOEICを受けたりなど、英語学習をしていましたが、やはり実際の生活で英語を使うことは難しいと実感しました。慣れてくると、多少話せるようにはなりましたが、やはり大人数のグループになったり、研究やそれぞれの国の話題になると、自分の話したいことが思うように話せなかったので、大変もどかしい思いをしたのを覚えています。しかしながら、やはり、異なる母国語を話す留学生が集まり、国籍は様々でもみんなで会話をしたり、ゲームをしたりして、楽しむことができたのはとてもうれしかったです。また、それと同時に、英語の重要性や実用性を改めて実感しました。

次に、スマートサインプロジェクトでも苦労しました。フィンランドと日本とで共同に進めなければならず、私が日本側の学生に連絡を取っていたのですが、自分の思うように密に連絡がとることができませんでした。そのため、予定していた段階までプロジェクトを進めることができないまま帰国となってしまい、帰国後の調整が必要となりました。

しかし、国際インターンシップを通し、これらの壁があったからこそ、得られたものもあります。それは、日本という国を客観的に見られたことや改めて自分の生まれ育った国について知ることができたことです。また、他の留学生と交流して、他の国から日本がどのように見られているかというのがよく分かり、おもしろかったです。
海外で生活したとはいっても、たったの5ヶ月ですし、何か、例えば人格や思想など、が劇的に変わったということがあるわけではありません。しかし、ほんの一年前の自分が全く想像すらしなかった様々なことを、今では当たり前のように知っていたりする、これはよくよく考えればすごいことかなと思います。このフィンランド滞在中に何かが変わったというより、この経験をもとに、きっとこれからの人生が、多かれ少なかれ、変わってくるのだと思います。今まで進んできた道筋の角度を、ほんの少し動かしたのが、この5ヶ月の出来事たち。しかし、それは、十年後、二十年後に辿り着く先を、もしかしたら劇的に変えるものだったかもしれません。また、それらを無駄にすることのないよう、これからも過ごしていきたいです。

eng_akitomo01.jpg

eng_akitomo02.jpg

eng_akitomo03.jpg

eng_akitomo04.jpg

eng_akitomo05.jpg

ページの先頭へ戻る