平成18年度

信頼性情報システム工学専攻 修士1年 安達 章
  インターンシップ期間:4ヶ月
  インターンシップ受入れ協定校:サボア大学理工科学院(フランス)
  インターンシップ先:アルカテル・バキューム・テクノロジー社

 

感想:
私にとってインターンシップは今回3度目であった。海外インターンシップで日本でのそれと大きく異なっていた点は、長期ということもあり、1週間のチュートリアルを終えた後はオフィシャルのプロジェクトを担当させてもらったことである。異なる言語の上で解析ソフトウェア・流体力学の基礎を学ぶだけでなく、発注元部署とのメールでのやりとりから打合せ、最終報告発表までの業務プロセスを体験したことで、知識・技術だけでなく語学力・コミュニケーション能力の重要性を認識できた。プロジェクトを通して一人の企業人として扱ってもらえたことは、研究開発における解析シミュレーションの真のプロセスを味わうことのできる大変貴重な機会となった。
 異国での長期滞在は職場、寮に限らずいろいろな場所で異文化に触れるだけでなく、溶け込むことができていたようにも思える。刺激の連続であった毎日が、自身にとって大きく成長する絶好のフィールドであったことに感謝している。

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    ▲最終報告発表会の臨席者と           ▲会社の人たちとスキーへ

   

 
知能機械システム工学専攻 修士1年 林 恭守
  インターンシップ期間:4ヶ月
  インターンシップ受入れ協定校:サボア大学理工科学院(フランス)
  インターンシップ先:シュナイダーエレクトリック社

感想:
 研修先の企業はグルノーブルにあるシュナイダーエレクトリック社で,研修は主にアヌシーにあるサボア大学のLISTIC研究所で行っていました。私の研修内容は,シュナイダーエレクトリック社とLISTICが共同で研究しているプロジェクトのうちの一つで,3Dモデリングソフトにプラグインを作ることでした。プラグインとはソフトウェアが持っている機能に,さらに新たな機能を追加することです。プラグインの内容は,グラスファイバーで作った型の三次元X線断面写真から欠陥部分を検出するために必要な画像の特徴計算プログラムです。これは,現在の私の研究とは異なる分野だったので,一から勉強することが多く,大変な部分もありました。しかし,大変と感じていたのはごく最初のうちだけで,新しい知識に触れれば触れるほど,ますます学ぶことが楽しくなりました。また,自分が考えた結果が,実際に結果としてあらわれたときの喜びは格別なものがありました。
 サボア大学のLISTIC研究所には,海外から博士号を取るために多くの学生が来ていました。私が仲良くなった学生達はフランス人を含め,北アフリカ,中東,ヨーロッパなど様々でした。彼らとの交流の中で,各国の言葉や習慣,文化を知る良い機会になりました。今回のインターンシップで私が学んだことは,自ら積極的に行動すること,自分の意見・考えを相手にはっきりと最後まで伝えることの重要性です。そして,異文化に触れることで,日本とフランスの文化の違いを考える良い機会になりました。
 今回のインターンシップを経験し,語学の重要性を再認識し,異文化に触れ,それを理解することの重要性・楽しさを学ぶことができました。学生のうちにこのような経験ができることは非常に貴重だと思います。そして,今回の経験は,今後の自分の人生にとって大きな影響を与えると思います。今後も,このインターンシップ制度が継続され,多くの後輩たちが海外で就業体験を積み,大きく成長していって欲しいと思います。
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           ▲アヌシー湖                  ▲ルーブル美術館
 
 
知能機械システム工学専攻 修士1年 水上 陽介
  インターンシップ期間:3ヶ月
  インターンシップ受入れ協定校:ボン=ライン=ズィーク大学(ドイツ)
  インターンシップ先:ボン=ライン=ズィーク大学 Prassler研究室

感想:
 私は9月の初めから11月の末までの3ヶ月間、ドイツのボン市にあるボン・ライン・ズィーク大学のPrassler研究室においてインターンシップを行ないました。研修では「ローコストな移動型ロボットのための三次元計測システムの開発」のための基礎調査を行いました。この分野は私の専門ではなかったため、自分で学習する必要がありました。教科書や文献は当然英語であり、また、スーパーバイザーの方への質問も英語であったため大変ではありましたが、自分の英語能力を試すと同時に、向上させるための良い機会となりました。
 休日には、ドイツ国内のさまざまな都市へ旅行し、独自の文化や日本とは大きく異なる自然環境を体感することができました。また、住んでいた寮は留学生向けの寮であったため、ドイツ人だけでなく、アジアや中東、ヨーロッパの他の国から来ている学生と知りあうことができ、さまざまな文化や料理、言語にふれることができました。また、その体験から、日本を客観的に見ることができるようになり、今後自分が何をするべきかということも考えるようになりました。
 今後、世界はますます共存のための協力、すなわち各国相互の異文化理解が必要となると考えられます。国際インターンシップへの参加は、異文化理解がどのようなものであるかを実感することができ、そのためには語学力が必要不可欠であることを痛感させてくれます。学生のうちにこのような研修へ参加することは、今後の人生や考え方において大きな意味を持つでしょう。できることならば、このすばらしい制度が末永く続くことを願っています。
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       ▲ベートーベンの像              ▲ケルンの大聖堂      
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