工学部呉教授多機能視覚検査システムの開発 (2002.10.25)

~多機能視覚検査システムの開発について~
 工学部は、10月25日(金)、呉景龍教授(知能機械システム工学科)と京都府京田辺市に本社を置く東洋電子工業(株)との共同研究による多機能視覚検査システムの開発に関する記者会見を行いました。
 本検査システムは、団体の健康診断,交通安全教育において多人数の被験者に対し,その反射神経,視力,動体視力,薄明視力などの診断を同時並行に実施できる検査システムです。このシステムでは、従来の動態視力により合理的な考え方を導入し、新たに薄明視力の考え方とその計測方法が組み込まれた点に大きな特徴があり、薄明視力測定により、薄暮や夜間などの運転危険性を被験者に効果的に体験してもらうことができます。
 本検査システムは、お年寄りでも簡単に操作できるワンボタン方式を採用しており、株式会社テクノネットワーク四国(四国TLO)から特許を出願しています。なお、本システムの開発は、以下のような社会的意義があると考えられます。
・メガネ式ディスプレイ(FMD)の採用により、検査環境の影響を受けないとともに、省検査スペースが可能になる。
・動体視力の合理的な測定により、自分の身体能力を認識でき、特にお年寄りドライバーの交通事故の減少に貢献できる。
・薄明視力の測定により、交通事故発生割合が高い夕暮れ時等の問題を認識でき、ドライバー及び歩行者の交通事故の減少に貢献できる。
本システムが有する以上の特徴から、将来は、警察を始めとする各種交通安全実施機関、医療福祉機関、各種保健室などに幅広く利用されると予想されています。

2006.4.8更新

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