第5回 地共センターセミナー (2005.2.2)

第5回 地共センターセミナー

日 時: 平成17年2月2日(木)14:00~
場 所: 香川大学地域開発共同研究センター3階セミナー室 (工学部林町キャンパス内)
内容: 「病原細菌のゲノムから見る微生物の世界ーその多様性と統一性」
中国学園大学現代生活学部 教授  林 英生 氏
概要: 原始生命体としての細菌はおそらく30億年以上前に地球上に誕生し、今日まで様々な環境変化に対応して生命を継承している。細菌には8000属以上の種類 は同定されているが、そのゲノムは600~8000個の遺伝子から構成されている。生命活動に必要な基本ゲノムは約300遺伝子であり、その他のゲノムは 環境応答に必要な遺伝子群である。人の病原細菌は約40属100種程度であるが、そのゲノム構造から、ヒトへの病原ゲノム(感染に関わるゲノム)の特徴、 環境応答のゲノム、ゲノムの変遷と進化の機構、などが明らかになりつつある。ヒトの病原細菌はヒトのゲノムの進化とともに変遷しており、そのゲノム解析を 通して、微生物界の統一性(オルソログ)と多様性を見直し、ヒトと微生物のより良い関係を作り出す方策を考えてみたい。

詳しくは香川大 学地域開発共同研究センターへ
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