令和7年10月より、四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 機構長を拝命いたしました
秋光 和也です。
香川大学の「四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構」は、地域社会の安全・安心を支えるため、防災・減災に関する教育や研究を推進し、その成果を地域や国際社会に還元することを目指しています。
私たちの身近にある「危機」という事象は、代表的な自然現象でいえば地震、台風、雪害といった自然界の極端現象に起因する直接的なクライシスが想起されますが、地球温暖化の進行に伴って生態系の変化による、食料資源の世界的な変動など、私たちが普通に生活するうえで身近で、継続的かつ不可逆的な危機的事象の拡大も懸念されるところであります。
また、経済危機、自然環境への危機、感染症のパンデミックの危機、他国との軋轢による国際的な危機なども、含まれることと思います。
このような、私たちの周辺にある多種多様な「危機」を想定し、事前あるいは発生直後及び復旧・復興について研究し、対策を講じていくことが、「危機管理」の要諦ですが、対策を講じていくことはもちろんのこと、社会情勢の変化に柔軟に対応していくことも肝心です。そのためには、的確かつ最善な危機管理が実践できる人材育成や、先駆的かつ他機関とも連携した研究開発が求められています。
この組織は、「危機管理先端教育研究センター」と「地域強靭化研究センター」という2つのセンターを擁し、先端教育プログラム開発やそれを活用した高度な人材育成の実施、さらに最先端のレジリエンスサイエンス(減災化学)研究を実践し、様々な角度から各種ニーズに対応しているところです。
今後も一層、四国の災害対応拠点となっている香川県での防災・減災の教育研究拠点としての機能強化を図っていく所存でありますので、今後とも、皆様方のご支援ならびにご協力を賜りますようお願い申し上げます。
香川大学 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 機構長
秋光 和也