我が国の自殺者数は、平成10年以降連続して3万人を超えており、自殺予防は喫緊の課題になっている。そこで、香川大学で は、地域に根ざした教育・研究機関として、学内にとどまらず広く地域社会に対して自殺対策強化につながる教育・調査・研究を実施する。医学部、教育学部教員が中心となり調査し、学内外の連携体制のもとに自殺予防対策のための人材養成システムを構築する。

1年目(平成22年度)

【調査研究】

県民のメンタルヘルス状態をアンケートにより調査するとともに、メンタルヘルスに関わる県下専門家(臨床心理士、医師、保健師、教員)のニーズを把握する。

【専門家スキルアップ講座】

臨床心理士、医師、保健師、教員などを対象とした講座。

2年目(平成23年度)

【コーディネータ養成講座】

メンタルヘルス・サポーターを組織・指導・支援するコーディネーター(自治会長、地域見守り隊隊長、いのちの電話相談員、学校教職員等を想定)を養成する。

講座案内チラシ
PDF (970KB)
講座レポート
第1回, 第2回, 第3回, 第4回, 第5回, フォローアップ

プロジェクト終了後(平成24年度以降)

【メンタルヘルス・サポーター養成】
自殺問題は非常にデリケートで、地域特性があり個人の問題でもあり>ます。それをおおざっぱな形で取り扱うと間違った対策をとることになるので、個々に対応できる高度な人材養成を3段階でやらなければなりません

メンタルヘルス・サポーター(地域住民自治会、婦人会、地域見守り隊、老人会、学校教職員等を想定)を養成する。

その後も、メンタルヘルス・サポーターあるいはコーディネーター活動をモニタリングしていく予定である。さらに数年後には総合的な効果判定の調査を予定している。

なお本プロジェクトは「地域自殺対策緊急強化基金」(内閣府)のなかから、香川県地域自殺対策緊急強化事業の補助金による人材養成事業として平成22年度から2年間行われる「自殺予防に向けたメンタルヘルス向上に関する研究プロジェクト」である。

メンプロ全体計画
写真: 白木教授
白木 渡
代表 香川大学工学部 教授
危機管理研究センター長
写真: 鈴江准教授
鈴江 毅
リーダー 香川大学 医学部
公衆衛生学講座准教授
全体統括・連絡調整
中山 照美 (香川大学メンタルヘルスアップ・プラットホーム)
永冨 太一, 松浦 孝範, 石井 さおり (社会連携・知的財産センター)
アンケート調査・人材構成・講座開催
平尾 智広, 宮武 伸行, 依田 健志, 吉岡 哲, 坂野 紀子 (医学部)
宮前 義和, 宮前 淳子, 大久保 智生 (教育学部)
バックアップ
中村 祐, 越智 百枝 (医学部)
大平 文和 (産学官連携推進機構長)
清國 祐二, 山本 珠美 (生涯学習センター)
西本 佳代 (教育・学生支援機構)
杉岡 正典 (保健管理センター)

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