感性工学応用技術交流グループ講演会

感性工学応用技術交流グループ講演会

日 時: 平成18年3月7日(火)14:00~17:00
場 所: 香川大学工学部1号館11階 信頼性演習スペース(*会場が変更になっています! 工学部キャンパスのふたつの高層棟の東側の棟、11階です!)
グ ループリーダー: 柿崎 公明(キャスコ)
プログラム
14:00~15:15 特別講演「感性工学の広がりと商品開発」
講師  石原 茂和 氏(広島国際大学 人間環境学部感性情報学科 教授)
15:15~15:30 休憩
15:30~17:00 研究会(研究グループ会員からの話題提供)
講演概要
人間の感情や感性はこれまで科学の対象とされてきませんでした。しかし、衣食足り ている現代、自分の感性にマッチする商品でないと消費者には買ってもらえません。一方、メーカーの方はデザインや機能が具体的にどんな感性と関係あるのか つかむ手だてがなく、手探りで商品開発をしてきました。その結果、商品が売れないといった問題を抱えていました。感性工学は言葉を手がかりにして、心理測 定法のテクニックをベースとして感性工学評価実験を行ない、最新の分析手法を開発して感性の構造やデザインとの関係を分析します。その結果、どの感性にも とづいて商品を開発すればよいのか、どんな設計をすればよいのかが具体的に数字で示すことができます。感性工学が応用された商品が日本だけでなく世界で開 発・発売されています。多いのは自動車分野で、たとえば、ペルソナ(マツダ)、ロードスター(マツダ)、ディアマンテ(三菱自動車)、建設機械の PC02、アヴァンセPC200(コマツ)、そして米国フォードのトーラスなどは、全体あるいは部分的に感性工学が応用されて開発されました。コマツのパ ワーショベルは外観の色彩、内部のコックピット共に感性工学が応用され、カラフルで楽しい建設機械として世界にセンセーションを巻き起こし、PC02は グッドデザイン賞を受賞しました。女性用衣料のグッドアップブラ(ワコール)やヘアトリートメント容器(ミルボン)も全面的に感性工学が応用された例で す。海外では、韓国政府は感性工学に強い熱意を持ち、国家プロジェクトとして取り組んでいます。最近ではスウェーデン、イギリス、といったヨーロッパ諸国 やアメリカ、メキシコでも私たちと共同で感性工学の研究をはじめています。 

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