香川ものづくり産業振興計画 ●香川の産業は、全国と比べると化学のような素材関連のウエイトが大きく、機械・電気のような加工組立て関連が低い状況にあります。つまり、産業構造の高度化に立ち遅れており、地域では、このような課題の解決に向け、様々な取り組みがなされています。 ●そのような中で、平成19年12月、香川県が企業立地促進法に基づき策定した「香川ものづくり産業振興計画」が、経済産業大臣の同意を受けました。この計画では、今後振興を図る産業として4分野を取り上げ、特に産業構造の高度化を図る観点から、「先端的研究開発等を生かした産業」を初めて組み入れました。 ●具体的には、旧高松空港跡地に香川大学工学部が平成12年設立され、それ以降取り組んできた「マイクロ・ナノ技術」と言われる先端分野の微細加工技術を、地域の中堅・中小企業に積極的に取り入れることで、新製品や新事業の開発に結び付け、グローバルな競争を乗り越えて行こうというものです。 ●このためには、先端分野を理解できる人材が不可欠であり、本事業は、人材育成面から後押しするものです。
産業クラスター計画 = 四国テクノブリッジ計画 ●現在国では、それぞれの地域の特色を生かして産業集積を図り、地域を活性化する「産業クラスター計画」に取り組んでいます。 ●四国では、紙・パルプのような地域特有の産業をさらに伸ばし、また、健康や環境といった足元の課題解決への貢献が期待されている産業分野についても振興する観点から、「四国テクノブリッジ計画」が推進されています。 ●これらの産業を支える基盤技術として、微細加工技術が不可欠であることから、平成17年4月、香川大学微細構造デバイス統合研究センターを中心に「微細構造デバイス研究開発フォーラム」が設立されました。 ●現在、企業メンバーとして香川県内を中心に21社が参画しており、これらと香川大学、産業技術総合研究所四国センター、香川県産業技術センターなど研究機関により地域ネットワーク(ミニクラスター)が形成されています。 ●本事業は、このネットワークを核として、香川のものづくり企業全般を対象に、さらにネットワーク化を図り、四国テクノブリッジ計画の推進を後押しするものです。
実施体制 ●源内塾は、拠点として香川大学微細構造デバイス統合研究センターを中心に香川大学工学部、医学部及び徳島文理大学香川薬学部の関係スタッフが運営に当たります。 ●これを支えるのが、四国テクノブリッジ計画の一環として設立され、(財)かがわ産業支援財団を事務局とする「微細構造デバイス研究開発フォーラム」です。 ●ものづくりに熱意と意欲のある社会人や学生なら、原則として誰でも入塾できます。
システム ●入塾期間は、原則2年間です。 入塾後、半年間座学を行い、その後、自ら設定した課題の研究に取り組んでいただきます。 ●最終的には、その取り組みの状況を審査し、「源内ものづくりマイスター」(仮称)という称号が塾生に与えられます。
運営委員会 ●委員長(塾長) 三原 豊(香川大学工学部教授) ●副委員長 高畠 正博(香川県商工労働部長) ●委員 (大学関係) 高尾 英邦(香川大学工学部準教授) 小林 良二(香川大学医学部教授) 牧野 悠治(徳島文理大学香川薬学部教授) 板倉 宏昭(香川大学地域マネジメント研究科教授) (行政関係) 小山 和徳(四国経済産業局参事官) 三木 啓司(産業技術総合研究所 四国センター所長) 佃 昭 (香川県産業技術センター所長) 白井 幹二(かがわ産業支援財団事務局長) (企業関係) 中山 康治 (アオイ電子(株)取締役社長) 平田 喜一郎((株)ヒューテック相談役) 松村 眞良 ((株)メドレックス代表取締役) 新田 芳樹 ((株)四国総合研究所取締役社長)