新規色素・TiO2ナノ複合体を用いた太陽エネルギー利用技術の開発(馮 旗)

新規色素・TiO2ナノ複合体を用いた太陽エネルギー利用技術の開発

材料創造工学科 馮 旗

○研究の目的
我々独自のソフト化学合成技術で作製したTiO2と色素とのナノ複合材料を利用して太陽エネルギーを電気やH2に変換する技術を開発しています。

○TiO2ナノ複合体とその機能
TiO2-有機色素ナノ複合体は、TiO2ナノ材料の表面に有機色素を吸着させた新規ナノ材料です。
これは、新規太陽電池に利用し、太陽光で発電することができます。
また、TiO2-有機色素ナノ複合体に太陽光を照射すると、水を分解して燃料電池などに利用される水素ガスを製造することができます。
これらの機能を利用してクリーンエネルギーを生み出す新規技術を開発しています。

新規色素Ti02ナノ複合体・太陽電池の例
▲作製したTiO2ナノ材料、ナノ複合体、太陽電池の例

 

○これからの研究
現在、地球温暖化対策として、二酸化炭素の削減が急務ですが、太陽エネルギー利用技術は重要なキーテクノロジーとなっています。
このため、戦略的にTiO2-有機色素ナノ複合体関連コアー技術を確立し、企業との共同研究で太陽エネルギー利用技術を実用化していこうと思います。

新規色素Ti02ナノ複合体・材料合成過程
▲新規ソフト化学ナノ材料合成過程

 

○その他の技術
・環境浄化するための高性能砒素吸着剤の開発
・環境に優しい高性能デバイス材料の研究
企業と環境に優しい鉛フリー圧電材料開発プロジェクトを推進中

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