平成22年度協定校訪問(内海真貴/材料創造工学専攻2年)

 

2010年9月1日から8日まで、フィンランドのヘルシンキとロヴァニエミに滞在した。
ヘルシンキは首都ということもあり、大変活気のある都市であった。2日間という短い滞在であったが、日本とは全く違う雰囲気の中で過ごせて、別世界に来ているような感覚だった。

1日目、夕方に滞在するユースホステルに到着した後、ヘルシンキの街を歩いて散策した。日本の建物と違っているので、街を眺めながら歩くだけでも楽しかった。

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▲ヘルシンキ中央駅

2日目、朝食は港の近くにあるマーケット広場のコーヒーの露店で食べた。ボリュームはあったが、おいしかった。その後、ヘルシンキ大聖堂や中央郵便局、ヘルシンキ中央駅、アカデミア書店などを訪れた。

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▲アカデミア書店

アカデミア書店は、フィンランドの代表的な建築家アルヴァ・アアルトが設計している。光を巧みに使った空間作りがされており、本屋とは思えないような落ち着いた雰囲気だった。書店内にはカフェがあり、カプチーノを飲んだ。時間を忘れるぐらい心地良い気分を味わった。

3日目、ヘルシンキに別れを告げ、飛行機でロヴァニエミへ移動した。1時間ほどであっという間に到着した。空港から滞在場所のロッジに車で移動したが、車から見える景色は森林しかなく、日本で感じる自然とは違う感覚だった。ロッジも木に囲まれており、自然好きの私にとって、ワクワクするものだった。

その夜、留学生の歓迎パーティーに招待され、ナイトクラブに行った。クラブの雰囲気に慣れていないため、楽しめるか不安だった。しかし、お酒を飲んだり、踊ったり、お喋りをしているうちに楽しくなっていき、あっという間に時間が過ぎて行った。

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▲Nightclub

4日目、サンタクロース村を訪れ、初めてサンタクロースに会った。サンタクロースと写真を撮るとき、私の肩に大きい手を乗せてくれて、あの感触は一生忘れないだろう。

その夜、フィンランドの方々と留学生の中国の方にパーティーを開き、私たちが作った日本料理やお菓子、お酒を楽しんでもらった。どれも気に入ってくれたので、嬉しかった。ただ、日本料理を英語で説明するのが難しく、あらかじめ準備しておけばよかったと後悔した。

初めて、フィンランド式のサウナを経験した。高温に熱された石に水をかけて、温度と湿度を調節していった。やはりサウナは熱かったが、あまりにも気持ちよかったので、サウナに入らなかった日はなかった。

5日目、Posioという町へ行き、美術館を訪れた。様々な国の芸術家の作品がたくさんあり、日本人の方の作品もあった。そして、人の動きをセンサーで読み取ってお年寄りの方々を24時間管理している老人ホームも訪れた。セキュリティーがしっかりしていて、安心して過ごせる施設だなと感じた。

午後からは、3.5 kmのハイキングに出かけた。ひたすら歩き続けるのでなく、自然を楽しみながらゆっくりと頂上を目指した。自然に生えている野生のベリーを摘み取って食べながら歩いたり、休憩地点では、木の枝に突き刺したソーセージをみんなで焼いて食べた。夕陽を見ることができなかったのは残念だったが、初めて見る山の頂上からの景色は360°どこから眺めても最高だった。

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▲頂上からの景色

6日目、大学を訪問した。そして、学食を食べた。バイキング形式になっていて、好きなだけお皿に乗せても、たった2.6ユーロと学生にとってはお手頃な価格だった。午後は、プログラミングによるシミュレーションを見せてもらった。様々な条件を加えていき、その時の影響を見るといったものだった。学んで得た知識を活かして、学生がモノを作ることに携わることが出来ることは良いと感じた。

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▲学食

7日目、Wiproという会社を訪れた後、大学の授業を見学した。専攻とは全く違う授業だったので、理解をすることは難しかった。ただ、一緒に見学した学生と一緒にグループワークを体験して、授業の雰囲気を感じることが出来たことは良かった。

夕方からはクルージングに出かけた。アコーディオンの生演奏を聴きながら、お喋りをしたり、景色を眺めたりと、それぞれが有意義な時間を過ごした。

前回の協定校訪問とは異なり、多くの学生と交流することはなかった。しかし今回は、食文化であったり、伝統文化であったりと、お互いの文化を知りあうことが出来た8日間となった。また、日本について英語で伝えることの難しさを感じた。文化が違えば表現の仕方も違ってくるからだ。ただ、私が伝えようとしていることを相手が理解してくれようとしてくれた事は嬉しかった。だからこそ、私も一生懸命伝えようと努力した。

このような経験が出来るのは私にとってこれが最後だが、英語の勉強を続けていき、海外に行く機会があれば、身に付けた語力をさらに活かしていきたい。

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▲早朝の景色

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