安全システム建設工学科

教育理念

災害列島と呼ばれる日本では、今後巨大地震・津波などの自然災害のリスクが高まる中で、戦後の高度経済成長期に建設された社会資本の老朽化と少子高齢化が進行している。このため、限られた人的及び物的資源を活用して、安全だけでなく安心して暮らすことができる社会の構築が喫緊の課題となっている。また、経済活動のグローバル化と共に、地域の災害、事故および環境問題が国境を越えて地球規模で影響を与える現代社会では、限られた地球の資源と環境を保全し、持続可能な社会を構築することが人類共通の課題となっている。したがって、これからは自然にできるだけ負荷をかけないようにして、安全安心で、自然環境とも調和した社会を構築する工学が求められている。自然と社会は密接に繋がっているため、土木、建築、環境、防災等の関連分野を俯瞰できる技術者の養成が必要である。
本学科の教育分野は、自然環境マネジメント分野、建築・住環境デザイン分野の2つからなる。建設工学に関する基礎的技術に加え、自然災害の被害を軽減し、自然と共生する安全で豊かな社会をデザインし、安全かつ快適で文化的な質的価値の高い住環境および都市・田園環境を創出・再生できる技術者の育成を目指して教育を行う。

学習到達目標(ディプロマポリシー)

多角的思考能力
(A)解決すべき技術的課題を人間、環境、社会の観点から多角的に思考することができる。

倫理観・社会的責任
(B)安全システム建設工学にかかわる技術者として社会に対して負う責任や倫理に基づき行動できる。

自然科学の基礎知識
(C)技術者として必要な自然科学の基礎知識と数理的基礎能力を活用できる。

数理的基礎能力
(D)安全システム建設工学に関わる技術者として必要な数理的基礎能力を実社会で活用できる。

問題解決・課題探求能力
(E)安全システム建設工学に関わる高度情報化社会に対応するため、コンピュータと情報処理の基礎知識と技術を活用できる。
(F)卒業研究および実験科目等を通じ、課題設定能力、課題探求能力を身につけ、実社会での問題解決に役立てることができる。

安全システム建設の実践力
(G)構造物・建築物の安全設計技術や防災システム技術、安全で快適な居住空間をデザインする技術、健全な自然環境を実現する技術を習得し、社会で活用することができる。
(H)インターンシップおよび実務に関連した科目の履修を通じて、幅広い視野や実務上の問題に対応することができる。

英語力・言語運用能力
(I)安全システム建設工学に関して、英語によるコミュニケーションができる。

コミュニケーション能力
(J)卒業研究および実験科目等を通じて、研究成果の文章表現と口頭発表する能力を身につけ、活用することができる。

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