岩﨑 正夫氏(1922-2016)によって国内外で採取された岩石鉱物標本コレクション。
岩﨑氏は、1922年に中国大連で生まれ、1945年旅順工科大学卒業、同年同大学講師、戦後引き上げ後に東京大学大学院で学び、1953年徳島大学学芸学部助手、1955年同講師、1962年同助教授、1971年同教育学部教授、1985年同総合科学部教授、1988年に退官し徳島大学名誉教授。
1994 年から岩﨑地質研究所所長。1988年から1994年まで応用地質株式会社技術顧問、1996年から 2006年までラピス大歩危・石の博物館館長を務めた。1962 年に東京大学から理学博士の学位を授与、2006 年に日本岩石鉱物鉱床学会「渡邉萬次郎賞」を受賞。
岩﨑氏は、変成岩岩石学および地域地質学の分野を中心に活躍し、重要な論文を国内誌と国際誌に数多く発表した。1960年代後半には、海洋地殻から上部マントルにかけての連続した層序がみられる岩体であるオフィオライトの重要性に着目し、四国の三波川帯低温部に分布する御荷鉾帯の研究を行い、プレートテクトニクスに基づく日本列島形成史の構築に重要な貢献をした。
岩﨑コレクションは、 変成岩、火成岩、堆積岩に加え、多種の鉱物および鉱石の結晶などからなり「もろぶた」300 箱以上にも及ぶ。岩﨑氏の貴重なコレクションに対しては、他の大学博物館などから受け入れの申し出があったが、岩﨑氏から本館に寄贈の申 し出があり、2012年に受け入れを開始した。