高橋雛子/材料創造工学科3年

【9月15日(日本出発~初日)】
空港に無事に全員揃い合流。すると、ホテルの予約がキャンセルになっているというトラブルに見舞われた。予定していたホテルに宿泊できないことになったが、無事に代わりのホテルも予約でき、一安心して出国。ホテル到着後は、近くのスーパーマーケットで夕食を購入。

【9月16日(トレド大学訪問)】
この日は、まずトレド大学の工学部キャンパスを見学した。いろいろ案内してもらったなかでも、学生達が資金を調達し製作した自動車は、学生が主体となりゼロから作り上げている点が印象に残っている。

eng_2015visit04.png

見学した研究室にある様々な実験器具の中には、香川大学にあるようなものがあったが、一つ一つの部屋が広くきれいで実験しやすそうだった。次に、キャンパスツアーに参加し構内をまわった。全体を通して言えることは、設備が充実しており、緑も多く、羨ましい限りであった。また、大学では学生を雇用し生活を支援する制度が整っており、また、個人から大学への寄付で施設が充実しており、学生にプラスになっている事が多くあると思った。


【9月17日(トレド美術館・研究室訪問・交流会)】
午前中は美術館を訪れた。入館料が高いといわれている日本の美術館と違って無料であるためか、幼児から高齢者まで幅広い年代が訪れており、身近に芸術に触れられる機会があるのは良いことだと思った。

eng_2015visit05.png

午後からは、トレド大学内にある研究施設を見学した。訪れた二か所で太陽光発電について説明をしていただいた。幸いにも、太陽光発電については少々学んでいたので、部分的に理解することが出来たが、聞き取ることに精一杯で質問まで浮かばず、まだまだだと悔しかった。

その後、この協定校訪問のメインでもある交流会が行われた。担当していたカレーうどんは美味しいと人気で即売り切れだった。海外の人が日本の食べ物を美味しそうに食べていたり、箸の使い方を教えてほしいと日本の文化を知ろうとしてくれる姿をみるのはとても嬉しかった。反省点は、伝えたい事を上手く表現することができず、受け身であることが多かったことだ。だが、交流会全体を通しては、充実した時間を過ごすことが出来たと思う。

eng_2015visit06.png


【9月18日(ヘンリ―フォード博物館・デトロイト美術館)】
午前中は、主に産業技術や工業技術関連の展示をしているヘンリ―フォード博物館と、そこに隣接する歴史的な建物や街並を再現したグリーンフィ―ルドビレッジを訪れた。博物館は、フォード社の車だけでなく、世界各国の車のコレクションや巨大な蒸気機関車や飛行機など、とても見ごたえのある内容であった。60~70年代くらいの洋画で見たことのあるアメ車や個性的なフォルムの車、日本のメーカーにはない鮮やかな色使いの車など、自動車に詳しくない私でも楽しめた。加えて、自由の国と言われるまでの独立運動やKKKや奴隷制度に関する展示など、歴史好きには魅力的な展示もあった。グリーンフィ―ルドビレッジは、アメリカらしい広大な規模でどこか懐かしい風景が広がっていった。加えて、T型フォードや馬車、機関車が走っており、タイムスリップしたようであった。限られた時間では細かく見ることができなかったので、もっとゆっくりと鑑賞したかった所である。午後は、デトロイト美術館に行った。貴重な作品を沢山見ることのできた1日であった。

eng_2015visit07.png


【9月19日(ショッピングモール・テイルゲート・フットボールゲーム観戦)】
夕方頃まで、ショッピングモールにて買い物をした。それから、トレド大学でテイルゲートに参加した。ここでは、ごはんを食べてゲームをした。交流会の時は話を聞くだけで限界だったが、このときは質問することができたり会話らしい会話ができたので、とても嬉しかった。この後は、フットボールを観戦した。ルールがあまり分からなかった試合も、皆で盛り上がるあの雰囲気で楽しむことが出来た。香川大学では、大学一体となってチームを応援するような機会がないので、学生のうちにこのような経験ができてよかった。

eng_2015visit08.png


【9月20日(コアスケジュール最終日・個人旅行)】
デトロイト空港で解散し、ロサンゼルスに1週間個人旅行へ。なかでも、グランドキャニオンはとても印象に残っている。見渡す限り岩山であるが、色や形が見る場所により違いこれまで見たことのない光景が広がっていた。数時間の滞在であったため、ほんの一部しか見ることが出来なかったが、機会があれば是非もう一度訪れてみたい場所である。

eng_2015visit09.png


【まとめ】
アメリカの文化、風習、人々に触れたことにより、現地の良さとともに日本の良さを実感することができた。それ以上に自分自身の未熟な点を発見することができた。現地の人々は、自身の事を話すのがとても上手であると思った。また、普段から相手の人柄や持ち物などを褒めたり、素直にものを言うという行為は、日本人と対照的だと感じた。このようなことは、普段の生活では考えることも気づくこともなかったので、自分自身のことを見つめ直す良い機会であった。そして、自分の英語力とコミュニケーション能力の低さにショックを受けたが、これを今後に繋げようと思う。

最後にはなりますが、今回のプログラムにご尽力いただいた坂本さん、松島先生、岩本先生、トレド大学の皆様と協定校訪問のメンバーに謝辞を申し上げます。

ページの先頭へ戻る