20世紀の急激な科学技術の発展は、快適性、利便性をもたらしましたが、その反面で人類存続の危機を招く様々な問題を引き起こしました。香川大学大学院工学研究科では、その基礎となる工学部の理念「文理融合による超学際工学の創造」を教育・研究の根底に据えた上で、21世紀の社会を支える工学のあるべき姿を真剣に模索します。真に地域に目を向けた柔軟な構想力と自立的な思考および地域に根ざした国際展開のための国際適応性を有する人材を育成します。 なお,工学研究科の博士課程は,博士前期課程(修士課程として扱う)と博士後期課程より構成されている。(それぞれの課程を修了した学生が獲得すべき能力についてはそれぞれの課程のディプロマポリシー(DP)において別に定めています)
上記の工学研究科の理念を達成するために、工学研究科では博士前期課程、博士後期課程ともに、工学部の各学科のうえに次の4専攻をおき、それぞれの研究分野を設けています。
専 攻 | 研究分野 |
安全システム建設工学専攻 | 自然環境マネジメント、建築・住環境デザイン |
信頼性情報システム工学専攻 | 情報環境、電子情報通信 |
知能機械システム工学専攻 | 人間支援ロボティクス、バイオメディカルエンジニアリング |
材料創造工学専攻 | 環境材料化学、機械材料科学、光・電子材料科学 |
科学技術の各領域における進歩に寄与する専門性と、社会・地域・地球環境に与える影響を総合的に捉えうる学際性を併せ持ち、従来の工学の枠組みに囚われることなく、人間・社会・自然・人工物という工学の対象をグローバルな視点から正しく理解し、高い倫理観と多角的視点を持った新しい高度専門技術者を育成することを目指します。