2012年06月29日  研究

ナノテク研究支援拠点として採択されました

文部科学省が今年度から開始する「ナノテクノロジープラットフォーム」事業において、香川大学は、四国地域において唯一の参画機関として採択され、7月2日(月)から共用事業を開始することになりました。今後10年間に渡り、ナノテクノロジーに関する最先端の研究設備・技術を提供する四国地域の拠点として、産学官の研究・開発者に幅広い利用機会を提供します。


1.事業目的
本事業は、ナノテクノロジーに関する最先端の研究設備とその活用のノウハウを有する機関が緊密に連携して、全国的な設備の共用体制を共同で構築するものです。本事業を通じて、産学官の多様な利用者による設備の共同利用を促進し、産業界や研究現場が有する技術的課題の解決への最短アプローチを提供するとともに、産学官連携や異分野融合を推進します。

2.実施体制
本事業は、ナノテクノロジーに関する3つの技術領域からなり、本学は、四国地域で唯一の実施機関として、微細加工分野(全国16機関)に参画します。別紙参照(pdf:567KB)

3.実施内容
本学では、ナノテクノロジーのなかでも、ものづくりを支える加工技術に特化し、他の機関では整備が困難な最先端の微細加工関連の研究設備と特徴的な技術を産学官の研究・開発者に広く提供し、我が国、特に四国地域の研究開発基盤の強化と地域振興に貢献します。本採択にあたっては、本学の研究設備の充実度、所属研究者の技術力、および、香川県などのサポート体制に基づいた、地元企業との産学連携や医農工分野の異分野連携などの多数の実績が認められた結果であり、今後も、本事業を中心に、様々な分野でのイノベーションの創出、地域へ貢献を図ります。

※ナノテクノロジー(ナノテク):ナノメートル(nm、n は10 億分の1)大の物質構造中で、新たな機能を創出する技術の総称。情報技術や環境、バイオ、材料など、広い範囲で技術革新をもたらすものと期待されています。

【問い合わせ先】
香川大学 工学部 准教授 鈴木孝明
TEL:087-887-1873 FAX:087-887-1873
E-mail:suzuki(※アットマーク@を入れてください)eng.kagawa-u.ac.jp