2011年10月14日  研究  その他

ロバニエミ応用科学大学との共同ワークショップを開催しました

平成23年10月14日、フィンランド ロバニエミ応用科学大学のVeikko Keränen教授とMatti Rahkala教授が香川大学工学部を訪問され、共同ワークショップを開催しました。ワークショップでは、はじめにVeikko Keränen教授から「Pattern Avoidance in Strings」の講演をいただきました。これは、アルファベット4文字を組み合わせ任意の文字列の中から一定の法則を見つけ出して再帰性を見出す研究なのだそうです。Veikko Keränen教授はこのような学問が始まってから70年目にして初めて4文字での法則を見つけられたそうで、遺伝子情報の解明の糸口になる可能性があるそうです。現在、国際インターンシップでロバニエミ応用科学大学を訪問している川上君が、新しいパターンの発見に挑戦しているそうです。

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▲Veikko Keränen教授による講演の様子

次に、Matti Rahkala教授から「Project Based Learning in Research and Development in Finland」の講演がありました。ロバニエミ応用科学大学では、カリキュラムの大幅な改定がありPBL(主にProblem Based Learning)を核とした教育へと移行したそうです。Matti Rahkala教授は通信分野での実践教育の中心的な人物です。この講演では、ロンバルディア社との共同開発でのスノーモービルの事例を紹介してくださいました。北極圏に近いロバニエミは、極低温環境下での制御、通信などの研究をする施設があり、ロバニエミ応用科学大学でしかできない研究やプロジェクトがあるそうです。

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▲Matti Rahkala教授のスライド

最後に、ロバニエミ応用科学大学への協定校訪問や、国際インターンシップ経験のある工学研究科の学生3名が、体験談を発表しました。約20名の学生・教職員が参加して、興味深く聴講しました。両校間の今後のさらなる国際交流が期待されます。

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▲工学研究科 秋友さんの発表の様子

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▲増田工学部長を表敬訪問されました