石田将旗/安全システム建設工学科3年

今回の協定校訪問は、僕にとってほぼ初めての海外ということもあり、大変記憶に残るものとなりました。

・出発~1日目

タイを経由し、ネパールの首都カトマンズに到着し、ネパール滞在中、常にお世話になったランジャンさんと合流しました。空港で見た光景は日本の空港からは全く考えられないようなところで、仕事中であるはずの人が飛行機の下で寝ころんで休憩していました。しかし、のんびりしている雰囲気がとてもうらやましかったです。

その後、また飛行機を乗り継ぎ、ポカラに到着しました。ポカラの町はカラフルな建物が多く、賑やかで明るいところでした。ホテルMeeraに荷物を置いて、僕はすぐに買い物に出かけました。全く日本語が通じませんでしたが、不便さを感じる前に初めての体験への新鮮さを感じ、不思議な気持ちになりました。

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ホテルMeeraからの風景

その日の夜は、レストランでナラヤンさんとトリブバン大学ポカラキャンパス土木学科長のキショーさんと夕食を共にしました。僕は英語を話すことが出来なかったので、食事中、ナラヤンさんとキショーさんと会話することができずにいました。ネパールの伝統的なダンスが始まり、場が盛り上がると僕達学生もダンスすることとなり、ナラヤンさんとも、その場にいた白人の人たちとも楽しく過ごすことができました。

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ダンスしている僕

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食事会

・2日目

午前中、ピースパゴダとサランコットにヒマラヤ山脈を見に行きましたが、残念ながら天候不順のため見ることが出来ませんでした。しかし、トップリングと見事な積み石を見られました。

その後、トリブバン大学ポカラ校に訪問しました。まず、キャンパスチーフらに出迎えて頂きました。自己紹介終了後、僕達学生はトリブバン大学の学生にキャンパス案内をしてもらいました。トリブバン大学には僕達が学校で使った実験器具などもありましたが、ガラスが割れて修理されていない場所などがあり、日本の学生がどれだけ恵まれた環境で勉強できているかを実感しました。僕は一つ年下の学生と一緒にいましたが、うまくコミュニケーションがとれずボディーランゲージで会話していました。この時もっと英語を勉強しておけばよかったと痛感しました。

学校訪問が終了し、次の場に向かうとき、念願のヒマラヤ山脈が雲の間から少し顔を出していました。

会場に到着し、松島先生、野々村先生が英語でプレゼンテーションを行いました。僕も堂々とプレゼンテーションが出来るような学識と英語力がほしいと思いました。その後、ナラヤンさんが英語でプレゼンテーションを行いました。その英語を理解することは出来ませんでしたが、熱く身振り手振りで説明するとても上手なプレゼンテーションでした。夜はポカラ校の方々と食事をしました。タカリという地域の伝統料理でとてもおいしかったです。

・3日目

この日は、大変天候がよく、ホテルの上からヒマラヤを一望することが出来ました。ヒマラヤは他の山とは異質なもので、マチャプチャレは神が住む山と言われているそうですが、まさにそのように感じられるほど威圧感があり、一瞬恐怖を感じるほど感銘を受けました。

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ヒマラヤ山脈

3日目はポカラからカトマンズまでバスで移動し、観光地でもない首都でもない、本当のネパールの実情がわかる日となりました。移動中ヒマラヤ山脈を見るためにバスを降りると物乞いをする人に囲まれました。発展しているところもありますが、貧富の差が大きいことを感じられる出来ごとでした。

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物乞いする人たち

移動していると場所によって土の色や種類が変わります。すると建物も変化します。それが顕著に分かりました。カトマンズが近づいてくると道路のアスファルトのでこぼこが酷く車体は揺れ、更に渋滞もあり、なかなか進みませんでした。

カトマンズに入ると更に渋滞がひどく、交通ルールがなく、テレビで見たことがあるような状況となっていました。

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カトマンズの道路状況

ホテルに着き、ランジャンさんの奥さんと日本大使館の医学博士間宮さんも加わり、食事をしました。夜寝る前に次の日のプレゼンテーションの見直しをしていると緊張して眠れなくなりました。

・4日目

トリブバン大学の本部に訪問し、トリブバン大学の説明を受けた後、学生だけとなりプレゼンテーションをしました。僕は日本のお菓子を紹介し、配りましたがネパールの方はあまり甘い食べ物が好みでは無いようで不評でした。トリブバンの学生のプレゼンテーションはとてもハイレベルで全く理解できませんでした。

トリブバン大学の学生は、強く学ぼうとする姿勢があり、話し手に対し前のめりになるほど、熱心に聞きメモをとるほどでした。僕もしっかり勉強しなければいけないと思いました。お昼はネパールの讃岐うどん屋の調査を行いました。僕は香川の人間ではないので讃岐うどんであるかどうかは分かりませんでしたが、十分おいしかったです。夜はランジャンさんの招待で食事をしました。ネパールのダンスが披露され最後まで楽しい一日となりました。

・最終日

ランジャンさんの豪邸に招待されました。ランジャンさんの家にはシアターがあり子どもたちはそれを見て遊んでいるようでした。日本のお金持ちも顔負けするような家だと思います。その時にランジャンさんの奥さんから頂いた紅茶はネパールで飲んだ紅茶の中で最もおいしいものでした。

今回の協定校訪問でたくさんのことを学びましたが、もっと勉強をしなければいけないと思いました。そしてまた機会があれば今度は英語を話せるようになってネパールに行きたいと思います。

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