香川大学 国際希少糖研究教育機構

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機構長ご挨拶

機構長ご挨拶

香川大学国際希少糖研究教育機構発足に際して

機構長 筧 善行

機構長 筧 善行(理事・副学長)

 香川大学国際希少糖研究教育機構が2016年4月1日に発足いたしました。本機構は希少糖研究を全学体制で遂行し、希少糖の研究開発のさらなる推進と研究の国際展開を図るものです。
 香川大学農学部で微生物研究を進めておられた何森 健先生(香川大学名誉教授)が希少糖研究に着手されてから四半世紀以上が経過しました。研究開始当初は、「進化の過程で見捨てられた単糖類が人類のために何の役に立つのか?」といった懐疑的な視線にさらされた時期もあったようです。その後、香川大学希少糖研究チームの粘り強い努力や学内外からの様々なご支援のおかげで「希少糖」は間違いなく市民権を得るに至りました。最近では、レアーシュガースイート(RSS)製品が街中に登場し、希少糖を応用した商品がテレビのコマーシャルで紹介される時代を迎え、米国や中国など海外からも希少糖ビジネスに熱い視線が注がれる様になっております。
 香川大学では2003年10月の香川医科大学との統合を機に、香川大学の希少糖研究センターと香川医科大学の希少糖応用研究センターを統一して香川大学希少糖研究センターを設置し、本格的な研究を進めました。以来、農学部と医学部を中心に学内の数多くの研究者の部局横断的協力や学外の研究者や企業、香川県や国の支援を得ながら数多くの産官学のプロジェクトが推進されてきました。この間、企業側の先頭に立ってけん引いただいてきた松谷化学工業と三木町にある希少糖生産技術研究所の連携により希少糖の事業化に成功し、前述の様に、「希少糖」という名前が一般に公知されるようになったわけです。
 今回の本機構の発足は、希少糖研究センターを発展的に解消して研究体制を強化するためのものであります。50種類を超す全希少糖の設計図である「IZUMORING(イズモリング)」は本機構の研究開発の原点でもあり、また精神的バックボーンでもあります。全種類の希少糖の生産技術を有するのは香川大学のみではありますが、上述しましたように希少糖の様々な分野での可能性が明らかになるにつれ国際競争は激化しつつあります。本機構のミッションは、希少糖研究の原点ともいうべき設計図を手にしている圧倒的優位性を活かし、様々な種類の希少糖の生産技術を基にした研究開発事業を推進することです。同時に、地球上の生命体の誕生の謎の解明につながる可能性を秘めた希少糖の科学的価値を、機構の全精力を傾注して明らかにしたいと思っております。そのためには、今まで以上に多方面の学際領域の研究者に国内外から希少糖研究に参加していただく必要があります。本機構へのご支援を心からお願いする次第です。

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